視覚障害があってもスイッチの場所が分かる工夫 タカラトミー、全ての電子玩具に適用
タカラトミー(東京都葛飾区)は、視覚に障害がある人も操作しやすいよう、タカラトミーグループすべての電子玩具製品のスイッチなどに小さな凸を付ける工夫を2024年度から適用している。形状によって付けるのが難しかったり、金型の製作を同社グループで対応できなかったりする場合は、その旨を申請しないと開発が進められないようにした、としている。 「凸表示」は、電源スイッチのオンの側に凸点を付けてどちらがオンなのかを触って分かるようにしたり、電池カバーを開閉するためのネジ穴を凸状のリングで囲み他のネジ穴と区別できるようにしたりするもの。カプセル玩具「ガチャ」は24年12月から、鉄道模型「TOMIX」のHOゲージシリーズは25年春に採用する。 タカラトミーは、障害の有無に関わらず遊べるよう配慮された玩具を「共遊玩具」と名付け、1980年に障害のある子どもたちのための玩具の研究開発部門を社内に立ち上げ、90年には一般市場向けに販売を始めた。この活動は玩具業界全体に広まり、日本玩具協会が引き継いでいる。