「余命宣告されたモデラーの作品を一緒に作ろう!」見知らぬ“ガンプラ友達”が集結、絆が生んだ魂の作品「全力で生き抜いてみせる」
■何も言わず作品に必要なガンプラを募集「不思議なことに私が思う構図、ポーズの写真が集まった」
――pajaさんに了承を得た後は、急ピッチに作業を進められたのですか? 【うすたま】そうですね。画像募集と同時にア・バオア・クーの背景制作、ジオングの加工に着手しました。そして、集まってくる画像を順次加工合成を進めていきました。 ――pajaさんに贈る作品とは言わずに、Xを使って「わけあって、最終決戦、1年戦争モビルスーツ大集合!という作品をどうしても作りたいのです!」と、ガンプラモデラーさんに作品募集すると、多くのモデラーさんが呼応してくれました。 【うすたま】募集画像については、私の投稿にリプライしてくれる方なら、誰もが意図をくんでくれると感じていました。私の少ない文言から、pajaさんへ贈る作品ということを感づいていた方もいました。集まるから伝えたという必然。みんなニュータイプでしたね。実際に思った通りに集まりました。 ――構図のイメージはあったのですか? 【うすたま】大枠は決まっていました。あとは集まったモビルスーツ画像を、構図を崩さずに配置するという作業でした。しかし、本当に不思議なもので、皆さんが私の思う構図やポーズの写真を送ってくれました。ガンダムを心から好きな人には、こういった不思議なことを起こす力があるとしばしば感じます。 ――目には見えない同志の力を感じます。うすたまさんは、どんなことを考えながら制作されたのですか? 【うすたま】小学生みたいな気持ちでしたね。「(pajaさん)もっと遊ぼうー! もっと一緒に作ろう! もっと一緒に遊ぼう!」って。 ――制作にあたって苦労したどんなところですか? 【うすたま】陰影、作風の統一をCG上で調整することに苦労しました。今回はモビルスーツが1体ではなく、かなり数があり作風もバラバラでしたので、統一させるための調整に時間をかなり費やしました。完成したのち、協力していただいた方々に完成画像の確認をしてもらい、全員のOKが出た段階ですぐにpajaさんに共有しました。