【雨の日結婚式】大切な日が暴風雨だった…海外花嫁のレイン・ウエディング日記
「雨の日の結婚式は幸運をもたらす」と言われます。ふつうは結婚式がどしゃ降りだったら、幸運とは思えないものです。でも、雨でびしょびしょの結婚式を挙げた私の経験から言うと、レイン・ウエディングには、良いところも―悪いところも―あります。 2018年1月に夫のダンと婚約したときから、最適な日取り探しが始まりました。一般的に言って、イギリスで最も乾燥しているのは5月、最も雨が多いのが12月です。 私たちは、通常雨が降ることもなく、暖かい9月を選択。それは、私の亡くなった祖父母の結婚記念日でもありました。私の結婚指輪として、祖母が自分の指輪をプレゼントしてくれていたので、とりわけふさわしい日取りだったのです。
結婚式までの間、私はどんな天気になってもパニックにならないことを決めていました。天候はコントロールできないことはわかっていましたが、日にちが近づくにつれて、私は自分(と悲観的な父)がしきりに長期予報をチェックするようになっていることに気づきました。 そして、9月22日の結婚式の3日前、招かれざる客が到着しました。暴風雨「アリ」と暴風雨「ブロナー」です。偶然ですが、彼らはその年に来た最初の二つの暴風雨となりました。そして、私たちの結婚式が行われたエセックス州は、イギリスで2番目に雨量が少ない州ですが、この直撃を受けました。 エセックス州の美しい田舎にある両親の家で披露宴を開くことは、木漏れ日のイメージとともに、母とあたためていたアイデアでした。不吉な灰色の雲が披露宴のテントの上に垂れ込め、両親が丹精を込めて育てた美しい庭の花が、招待客の誰も見ないうちに、どしゃ降りに遭って花びらを落とし、徐々に地面に倒れて行くことなど、考えてもいなかったのです。
当日、暴風雨はその威力を見せつけました。両親の家の二階から外を見たときのことは一生忘れません。メイクアップアーティストに「太陽の光で紅潮した」イメージのメイクを仕上げてもらった私は、降りしきる雨と吹きつける風の中で、なんとか壊れたテントを修理しようと金づちを持って庭を走り回る父の姿を見たのでした。 実際、花嫁の一行が着々と準備を進めている中、テントのレンタル会社が戻ってきて、テントが空に吹き飛ばされていないか、チェックしていたのでした! 私は朝起きた瞬間、ことわざを思いうかべていました。「7時前の雨は11時前に上がる」。これが実現しなかったときは、こう思いました。披露宴までには上がる、と。でも、それさえ実現せず、テントがびしょぬれになったときは、きっと美しい夕日が見られるだろうと確信しました。それも実現しませんでしたが。