「現場に残された足跡は被告が過去に履いていたものと一致」足跡の鑑定をしたスポーツメーカーの社員が証言 【元県議の妻殺害事件】「現場の状況と痕跡」をめぐる審理
3年前、塩尻市で妻を殺害した罪に問われている元県議会議員の裁判員裁判。 6日は「現場の状況と痕跡」をめぐる審理で、スポーツメーカーの社員が証人として出廷し現場に残された足跡は被告が過去に履いていた靴の底と特徴が一致したと証言しました。 元県議会議員の丸山大輔被告・50歳は、2021年9月、塩尻市の自宅兼事務所で妻の希美さん・当時47歳の首を絞めて殺害した罪に問われています。 裁判では弁護側が無罪を主張していて、現在、立証テーマの3つ目、「現場の状況と痕跡」について審理されています。 11日目の6日、検察側の証人として出廷したのは県警から現場に残された足跡の鑑定依頼を受けたスポーツメーカーの社員です。 希美さんが倒れていた事務所と瓶詰め工場の足跡について自身が2004年に開発を担当したテニスシューズの靴底の図面と照らし合わせた結果、みぞや型の特徴が一致したと説明。 同じ靴底のテニスシューズのモデルは3つあるとした上で、そのうちの1つが事件の10年前に被告が長男の運動会の写真で履いていた靴と同じものと証言しました。 一方の弁護側は一部の足跡のかかと部分に靴底の図面と一致しない線があると指摘しました。 裁判長からこれについて問われると、スポーツメーカーの社員は「靴底にストッキングや靴下をかぶせたのではないかと推測した」と話しました。 7日もこのテーマの証人尋問が予定されています。