口の老化で見た目年齢が変わるかも!? 自分の口の状態をチェック!
キレイで健康的な口元を目指す オーラルケア新習慣!
メーカー勤務 32歳・美子ちゃん 仕事もプライベートも充実している美子ちゃん。ところが最近、鏡で顔を見る度にたるみが気になるようになって…。「きちんとスキンケアしているのに、何が原因なのかな?」 【イラストで見る】この記事で紹介した、キレイで健康的な口元を目指すための情報はこちらからチェック! 体の筋トレをするのと一緒で口にもトレーニングが必要! コロナ以降、美的世代でも「噛む力」や「飲み込む力」が弱ってきたと感じる人、またフェースラインのくずれが、実は舌の力が弱くなったことが原因の「落ち舌」によるものと気づいた人がオーラルケアに注目し始めています。こうしたトラブルは口の周辺だけにとどまらず、いずれ全身の健康にも影響を及ぼすのが恐ろしいところ。 歯科医の照山裕子先生は「美的世代は幼少期から噛む必要が少ない食生活を送っていた方が多いので、舌で押し返す力や口を閉じる力が弱く、あごが充分に育たないため歯並びが悪くなりがちです。それどころか、現段階でオーラルフレイル (口腔機能の低下)予備軍になっている可能性も高いでしょう」と警鐘を鳴らします。 内科医の栗原 毅先生は「歯を失う原因でもある歯周病は、実は内臓脂肪を増加させる原因のひとつです。内臓脂肪を放置すると高血圧や糖尿病などさまざまな生活習慣病を誘発。そうしたリスクを減らすためにも若いうちからオーラルケアの見直しが必要です」と、内科と歯科の領域にわたる視点からアドバイスをいただきました。 口の健康を保つには虫歯や歯周病の予防だけでなく、口周りの筋肉、唾液などがきちんと機能していることが重要と先生方は話します。「まずは“うがい”を見直すだけでもだいぶ違います」と照山先生。今日から毎日の歯磨き習慣で美容と健康のステージを、アップデートしましょう。
キレイで健康的な口元を目指す!Check 1|口腔機能の低下で起こる健康と美容のリスクとは…
「虫歯菌や歯周病菌といったバイ菌を放っておくと、口の中の毛細血管から、無菌のはずの血液中にバイ菌が入り込みます。この状態を“歯原性菌血症”と呼び、脳梗塞、動脈硬化、がんなど、さまざまな疾患の発症リスクに関与する可能性が」(照山先生) 【口の中のバイ菌侵入2ルート】 ひとつは歯周ポケットの炎症部位にある毛細血管内から虫歯菌や歯周病菌といったバイ菌が侵入し、血液を介して全身へ回るルート①。もうひとつは、これまでは胃酸で死滅すると考えられていたバイ菌の一部が、食道や胃を通過して生きて腸まで到達するルート②。腸内細菌の状態に変化を与えて、さまざまな疾病に悪影響を及ぼす。