イニエスタ引退試合前日会見が開催、イニエスタ、リバウド、カシージャス、ロベルト・カルロスが登壇。それぞれの「思い出のクラシコ」も語る
バルセロナのレジェンドであり、ヴィッセル神戸でも活躍したアンドレス・イニエスタの引退試合として行われる「EL CLÁSICO in TOKYO(エル・クラシコ東京)」。試合前日の12月15日、都内ホテルで前日記者会見が開催された。 会見には、バルセロナ・レジェンズからイニエスタ氏とリバウド氏、レアル・マドリーレジェンズからイケル・カシージャス氏とロベルト・カルロス氏が出席。レジェンドたちはこの試合に対する思いを語り、主役であるイニエスタ氏は「日本は私にとって故郷。ここに戻って来られたことが大変嬉しい」と述べた。 また会見の場でレジェンドたちはそれぞれの思い出に残る「エル・クラシコ」を振り返った。 ロベルト・カルロス氏は、1999-2000シーズンの「ベルナベウで決めた(自身にとって)最初のクラシコ」を挙げた。「あのゴールの瞬間に多くの人がどよめき、その興奮を受け取った瞬間を忘れることができません」と振り返る。 カシージャス氏は「国王杯決勝で2-0か2-1で勝った試合」(2013年、2-1)が忘れられないという。「クラシコは世界中のファンが楽しみにしており、世界有数の選手たちがプレーします。バルサと戦うことはマドリーの選手にとっても特別な権利であり、また逆も同様だと思います」と続けた。 「一番の思い出は、3-0で勝利できなかった試合」と敗れた一戦を挙げたのはリバウド氏だ。「レアル・マドリーとの試合は常にどんな時も特別でした。その試合は、ロナウドがゴールを決め、僕たちは何もできなかった。そのことが記憶に残っています。マドリーと試合できることは常に私にとっての喜びです」と結んだ。 イニエスタ氏は「レアル・マドリーとの試合、世界中が注目するゲームでプレーすることは誇り高き大切なこと。世界有数の選手が集まっていますし、非常に大切なゲームでした。常に頭にあるのは、彼らに勝った時。思い出として深く刻まれています」と振り返り、最後に明日の試合に向けて以下のメッセージを伝えた。 「明日の試合では選手だけではなく、来てくれるファンにとっても特別な試合になることを祈っています。子どもたちも同様です。子どもたちは、我々が現役時代にプレーしていた姿を見たことがないと思います。YouTubeやプレイステーションのゲームで扱っていた選手が現実でプレーすると、どうなのかが確認できる場になるかもしれません。皆さんにとって特別な日になること、素晴らしい時間になったと振り返ることができるゲームにできればと思っています」 エル・クラシコ東京は15日14時に味の素スタジアムでキックオフ。試合チケットは完売しており、動画配信サービスの『hulu』にて有料配信される。