<センバツ・夢へ続け!>柴田ナインが知事表敬 「初出場で初優勝を」 故平野元町長にも報告 /宮城
第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する柴田ナインが1日、村井嘉浩知事を表敬訪問した。 遠藤瑠祐玖(るうく)主将は「初出場で初優勝し、東北に初めて優勝旗を持って帰りたいと思います」と抱負を語り、村井知事は「震災から10年の節目に出られたのは意義深い。素晴らしい結果を期待します」とエールを送った。 この後、選手たちは隣接する県議会庁舎の3階ホールに飾られた故平野博・元柴田町長の写真の前に整列して、出場を報告した。 県議を8期務めた後、町長となった平野さん。大の野球好きで、1986年に柴田が開校する前から「甲子園に送る会」を設立し、地元の有力者約20人で野球部を応援。会員の高齢化により2005年に解散するまで、物心両面で支援した。 土生善弘校長によると、平野さんは90歳を超えても、球場に足を運んでいたという。 平塚誠監督が「ご存命の時に報告できず、申し訳ございませんでした。グラウンドを駆け巡る選手たちの姿を見せたいと思います」と語りかけ、全員で黙礼した。【面川美栄】