【大分】21日朝にかけて大雨に警戒を
大分朝日放送
大分県内では20日夜から21日朝にかけて警報級の大雨となる恐れがあります。 上岡気象予報士 20日午後7時からの雨雲の予想では、次第に雨脚が強まり、夜遅くには濃い青の活発な雨雲が近づいてきそうです。 日付が変わる頃には、黄色の強い雨が西部や北部、そして南部にも一部かかる予想です。 1時間あたりの予想降水量を数字で見てみますと、午前0時から21日の朝6時にかけてが大雨のピークで、最大で北部西部で50ミリの非常に激しい雨、中部や南部で40ミリの激しい雨が予想されています。 低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。 浅見アナウンサー 20日からしばらく雨の予報が続き、本格的な梅雨の到来です。 今後の雨にどのような心構えを持つべきなのか、また、注意するべきポイントをパネルで見ていきます。 まず、この先10日間の予報です。 大分市は21日がまとまった雨、その先も、曇りや雨の日が続いています。 2024年の梅雨は雨が多いと聞いていましたが10日間予報は曇りマークが多いですね? 上岡気象予報士 曇りは多いんですが予報が難しく変わりやすい、21日未明から明け方にかけては警報級の大雨になりそうで注意が必要です。 27日あたりも雨がまとまるかもしれません。 浅見アナ ここから梅雨らしい長雨が予想されていますが大雨ではないからといって油断は禁物です。 「長雨」でも危険なことがあります。 雨が降り続くと土の中の水分量が飽和状態になります。 そうすると少しの激しい雨でも土砂災害が発生する危険性が高まります。 防災・減災について研究する大分大学減災・復興デザイン教育研究センター鶴成悦久教授は「予測が出来る風水害は早めの行動で命が助かる」と警鐘を鳴らします。 雨が降ると、大雨警報など様々な情報が出ますが判断の1つの基準になるのが1時間当たりの雨量です。 上岡気象予報士 気象庁が雨量によって表現を決めているのですが30~50mm未満は「激しい雨」です。 道路が川のようになり高速道路でブレーキが利かない状況です。 50~80mm未満は「非常に激しい雨」です。 20日夜、北部・西部では最大50mmの雨が予想されていますが、傘は全く役に立たたず、車の運転は危険です。 避難が難しくなるかもしれません。 浅見アナ 雨量をこのように生活の中でのシチュエーションに置き換えて事前に避難するなどの行動につなげることが大切です。 また、雨量が少ないうちに側溝や排水口を掃除しておく、断水した時のために水を用意しておく、非常持ち出し品を確認しておくなど備えをしておきましょう。 大分大学の鶴成先生はさらに大切なことがあると言います。 暗くなる前に翌朝にかけての情報を集めることです。 朝起きたら大雨で身動きが取れなくなり避難が手遅れになることもあります。 まさに20日は大雨のピークが深夜から明け方にかけてですので注意が必要ですね。 不安を感じたら避難情報が出ていなくても親せきや知人の家など安全が確保できる場所へ事前に移動するよう呼び掛けています。 梅雨入りと同時に災害に備えなければいけないシーズンに入りました。