ハスを食い荒らす外来種「ミドリガメ」 観光名所の沼で捕獲作戦もワナには… 埼玉・川越市
日テレNEWS
外来種「アカミミガメ」が食い荒らしたハスを復活させるため、捕獲作戦が行われています。 ◇ 埼玉・川越市の伊佐沼は野鳥の撮影スポットとしても知られるほか、春には桜、夏にはハスの花が楽しめる観光名所です。しかし、かつては一面に広がっていたハスが、ほとんどなくなっています。 「全然咲いてないです。ここが一面なんですよ、ハスで」 「だいぶ変わっちゃいましたね。昔と全然イメージ違いますね」 「急になくなっちゃって。ハスくらいしかないから、ここらへんは」 このハスを食い荒らしているのがアカミミガメ、通称「ミドリガメ」です。「条件付特定外来生物」に指定されている厄介者です。 厄介者駆除のため、8月から開始したのが、「アカミミガメ捕獲作戦」です。ワナを仕掛け、時間をおいて引き揚げます。 「また、えさだよ、まったく」 ワナにカメはかかっていませんでした。別のワナにもカメの姿はありません。1週目は20匹以上捕獲できましたが、2週目以降は思うように捕獲できていません。 伊佐沼の蓮を咲かそう会 原田秀一会長 「昨日から改造しまして、甲羅干しをする性質を利用したワナなので、これに期待しています」 ――微妙な角度などを調整? 伊佐沼の蓮を咲かそう会 原田秀一会長 「大改造」 ワナだけでなくえさも工夫しました。 伊佐沼の蓮を咲かそう会 原田秀一会長 「えさも色々変えたのですが、最初は魚肉ソーセージだったんですが、その後はチーズ入りかまぼこ。においが結構するみたいで、捕獲の実績がよかったんですけど」 日々、試行錯誤です。そして最後の仕掛け場所へ向かいました。 「お! 1匹! 間違いない、これがミシシッピアカミミガメ」 この日は小さなカメ1匹を捕獲できました。ハスの復活に向けて活動は続きます。