阪神・岩崎だけの責任ではなくチームの流れの悪さ感じる敗戦 響いた八回に与えた1点 井川慶氏が指摘
「阪神2-3楽天」(5日、甲子園球場) 阪神がまさかの逆転負けで痛恨の連敗。1点リードの九回に登板した守護神・岩崎が逆転2ランを被弾した。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「岩崎だけの責任ではなくチームとしての流れの悪さを感じる敗戦」と強調した。 【写真】まさか ぼう然と立ち尽くす岩崎 ◇ ◇ 阪神にとって痛い敗戦となりましたが、九回に打たれた岩崎投手だけの責任ではないのかなという結果です。楽天との勢いの差や、終盤に失点するという、ここ最近の流れの悪さも感じる内容でした。 振り返った時に、嫌だなと思ったのは八回に与えた1点。桐敷投手が先頭の辰己選手に二塁打を許したところからの失点ですね。岩崎投手のメンタル面がどうなのかは分かりませんが、九回に入る時に、リードが2点のままというのと、1点になった状況では、打者への攻め方なども含めて、大きな違いがあるのは間違いないので。 では辰己選手への攻めが間違っていたかと言うと、そういうわけでもないなと。外も使って、最後は内を狙ったであろうボールが、やや真ん中低めにいったところを打たれたもの。もちろん投げミスと言ってしまえばそれまでかもしれないですが、決して甘いボールだったわけではない。 これは九回の岩崎投手にも言えます。小郷選手に許した逆転2ランは、外を狙ったボールが内にいったところを打たれたものですが、甘く真ん中に入ったものではなかった。逆球になったとは言え、これまでの岩崎投手の投球を振り返ると、ああいったボールがあってもフライアウトを取れたりしていたので。 もちろん打った選手が素晴らしかったという上で、ここで最初の話に戻りますが、こういったところにチームとしての流れの悪さを感じますね。ではどうすればこの状況を好転させられるか。例えば打線の大量点で快勝するであるとか、これで流れが変わりそうだなと思える勝利が出れば、きっかけの一つになるのではと思います。