【開幕特集】変革を謳うFC東京が勝負の1年へ…“青赤の心臓”20歳のリーダー・松木玖生に期待 | J1リーグ
2024シーズンの明治安田J1リーグ各クラブとキーマンを紹介する。 【動画】吉田麻也と語るこれからのJリーグやブンデス注目チーム|内田篤人のFOOTBALL TIME
チーム紹介
変革を謳う首都クラブが、勝負の1年に挑む。堅守速攻のスタイルから脱却を図り、今季で3年目を迎えるが、その歩みは順調とは言い難い。2022シーズンに招へいしたアルベル監督はポジショナルプレーを植え付けられず、就任2年目の昨季途中にクラブを去った。そのあとを継いだピーター・クラモフスキー監督は、守備の立て直しから取り組み一定の成果は出したが、攻撃面はまだまだこれからの様子である。 それでも、クラモフスキー監督が初めて開幕から指揮を執る今季は、攻撃陣を積極的に補強。小柏剛、荒木遼太郎、遠藤渓太のアタッカーを加え、前線に厚みをもたらした。 6年ぶりに2ケタ順位に沈んだ昨季からの巻き返しは絶対。クラブ史上初のリーグタイトル獲得へ、青赤の意地とプライドが試される。
注目選手紹介:松木 玖生
生年月日:2003年4月30日(20歳) 昨季成績:22試合1得点 高卒3年目となる今季、その存在感はチーム内でも群を抜いている。18歳のルーキーイヤーからポジションをつかみ、2年目となった昨季はレギュラーとしての自覚と風格を両立。ピッチ上に背番号7の姿があるか、ないかでゲーム内容が変わってしまうことも少なくなかった。 海外でのプレーに大きな憧れを抱きながらも残留を決意した今季は、その背中からは燃えたぎるものを感じる。本職のボランチだけでなく、トップ下にも本格トライしており、これまで以上にゴール前に顔を出すシーンが増えてくるかもしれない。 まさに青赤の心臓と呼ぶに相応しい男のパフォーマンスは観る者を圧倒する。トーキョーをまだ見ぬ景色に連れて行ってくれるのは20歳のリーダーであっても不思議ではない。
注目選手紹介:仲川 輝人
生年月日:1992年7月27日(31歳) 昨季成績:27試合4得点 金髪のスピードスターは本気で意気込んでいる。リーグタイトルを二度も獲得した横浜F・マリノスを離れる決断をして、FC東京への移籍を選んだ昨季は熱い想いとは裏腹にチームはシーズンをとおして中位に低迷。自身もわずか4ゴールに終わる不甲斐ない1年を過ごした。 だからこそ、今季に対するモチベーションは高く、プレシーズンから気迫は伝わってくる。昨季途中に就任したピーター・クラモフスキー監督とは横浜FM時代に選手と監督の間柄ながら共闘し、チャンピオンに輝いた経験もあるだけに、指揮官の求めるスタイルは誰よりも熟知している。 トーキョーが悲願のリーグ制覇を成し遂げるためには、テルの爆発がなくてはならない。