男性死亡…マンション到着10分以内に流血、3階の室内で血痕とナイフ発見 部屋は法人が借り、別の人物が賃貸契約 車にスマホあり、複数の鍵を持っていた男性…インターホンを押し入室していた
埼玉県所沢市東住吉のマンション敷地内で、男性が血を流して倒れているのが発見された殺人事件で、マンション3階の室内から、男性のものとみられる血痕が見つかったことが28日、所沢署捜査本部への取材で分かった。県警は男性が室内で何らかの事件に巻き込まれた可能性があるとみて、殺害された経緯を調べる。 男性の黒い車とマンションの位置関係 向き合うように駐車 3階の部屋周辺や通路の様子【写真4枚】
死亡したのは、茨城県ひたちなか市中根、会社員の男性(25)。下半身に刃物のようなもので傷つけられた外傷があり、死因は出血性ショックだった。 男性は26日午後9時40分ごろ、所沢市東住吉のマンション1階の出入り口にある階段付近で血を流して倒れているのを通行人に発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。3階の一室から発見場所にかけて続けて血痕が見つかり、発見場所まで自力で移動したとみられる。室内からは凶器の可能性があるナイフ1本が発見、押収された。 捜査本部によると、家族が事件当日の26日午前6時すぎ、男性の出勤する様子を確認していた。埼玉県外で仕事をした後、車で事件現場へ向かったとみられる。通報の10分前に現場マンションを訪れ、インターホンを押して3階の室内に入ったという。 男性は発見時に複数の鍵が付いたキーケースを所持していた。近くで見つかった車内からは男性のものとみられるスマートフォンや財布、免許証などが発見された。
事件現場となった3階の一室は都内の法人が借りており、別の人物が法人との間で賃貸契約を結んでいるという。捜査本部は、契約者が何らかの事情を知っている可能性もあるとみて捜査する。