ペレス「1周目にダメージ」負い、僚友フェルスタッペンを援護できず。ピットレーン速度違反も痛手に/F1オーストリアGP決勝
レッドブルF1のセルジオ・ペレスは、チームのホームグランプリを7位で終えた。 前日に行われた予選で苦戦しつつもQ3に進み、4列目8番グリッドを得たペレス。このメキシコ人ドライバーは、6月30日に行われた2024年シーズン第11戦オーストリアGPの決勝で好スタートを決め、順位をふたつ上げてみせた。 【写真】ファンサービスを行うセルジオ・ペレス(レッドブル) しかしDRSが使えるようになると、後方からオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に攻められ、ターン6で6番手のポジションを奪われてしまう。その後ペレスは22周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)と同じタイミングでピットインし、ミディアムタイヤからハードタイヤにスイッチした。 ピットアウトした彼はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)にも先行を許したが、まもなくこのライバルをパスして7番手に戻った。しかし、ピットイン時に速度違反を犯したペレスは次のピットイン時に5秒のペナルティを受けることに。 レース終盤、チームメイトのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップ争いのなかでランド・ノリス(マクラーレン)と接触してタイヤを壊し、3度目のピットインを行ってなお5番手で戦列に戻るなか、ペレスはヒュルケンベルグの後方7番手を走る苦しい展開が続いていた。 71周のレースのファイナルラップまで、前を走るハースのドライバーを追い立てたペレスだったが最後は0.584秒及ばず。1周目に負ったダメージが影響してか、精彩を欠いたままチームのホームレースを終えることとなった。 ■セルジオ・ペレス(レッドブル) 決勝=7位(71周/71周) 8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム 「今日、この順位にいることが本当に残念だ。レースはとても良いスタートを切ることができたからね」 「1周目にダメージを受けてしまい、マシンがスライドするようになってドライビングが苦しくなった。ダメージのせいでバランスが崩れてしまったんだ。また、ピットレーンに入る際にミスをしてしまい5秒ペナルティを受け取ってしまった。これがレース終盤に向けて僕を妨げるものになった」 「このレースを振り返ると、すべてを慎重に分析する必要があることがいくつもある。レースペースについては昨日の反省を生かし、かなり良い改善ができたと思う。だからこそ今日のレースペースには疑問符がつくんだ。全体的にパフォーマンスが足りなかったせいで、とても難しく苦労するレースになった」 「次の週末は、しっかりとしたクリーンなレースを見せられることを願っている。(シーズンは)まだ多くのレースが残っているので、今週末の問題をすべて解決して前に進めるようにしたい。シルバーストンへ向かうよ」 [オートスポーツweb 2024年07月01日]