『全領域異常解決室』続編を激しく希望! まだまだたくさんの“神”たちに出会いたい
藤原竜也が主演を務めた『全領域異常解決室』(フジテレビ系)が12月18日に最終回を迎えた。第1話では想像もしなかった結末となった最終話を終えて、視聴者からは「続編希望」の声が数多くあがっている。 【写真】最終回で明かされた「役小角」の正体/トレカ風【神カード】 「全領域異常解決室」のメンバーが次々に“神”であることが分かり、後半からは「能力者バトル」の一面も見せた本作。最終回でもそれは変わらず、特に視聴者の間で話題となったのが豊玉(福本莉子)とカグツチ/日野克己(溝端淳平)の対決だ。 水を操る豊玉に対して、カグツチが操るのは火。これまでも水の描写をはじめ、映像演出が優れていた本作だったが、水VS火のシーンはその技術の集大成ともいえる迫力ある映像となった。 カグツチが全決京都本部室長だとすると、おのずと考えしまうのが、「では、他の神の能力は?」という点。「八百万百の神々」とよばれるように、本作に登場した神たちはまだほんの一部に過ぎない。つまり、このあといくらでも新キャラクターを登場させることができるというわけだ。 とはいえ、「実は神である」という点が考察要素となり、物語序盤を引っ張っていただけに、そのまま続編を作っても、少年漫画のようなただの「能力者バトル」ものになってしまう。本作に視聴者が惹きつけられたのも、生き続けている神がゆえの“想いの深さ”が丁寧に描かれた点にある。続編の鍵を握るのは、神たちの想いをどう表現できるかになるだろう。 本作の脚本家・黒岩勉は、邦画の大ヒットシリーズとなった『キングダム』シリーズをはじめ、5年ぶりの続編が放送・公開(『グランメゾン東京SP』(TBS系)、映画『グランメゾン・パリ』)となる『グランメゾン』シリーズなど、大ヒット作品の続編を手がけるのに定評がある。これだけ視聴者を熱狂させた作品だけに、続編にも期待せざるをえない。 番組公式X(旧Twitter)が投稿している「トレカ風【神カード】」などのように、グッズ展開も一般的な作品よりも容易にできるところも強み。公式Instagramや、出演者のSNSを眺めても、本作が強固なチームワークで作られていたことが垣間見え、あとはファンの熱意がどう伝わるかといったところだろうか。最終回を迎えてはしまったが、“ゼンケツ”を楽しみ続ければまた彼らに会えるチャンスがあるかもしれない。
石井達也