東京電力HD、試験的なデブリ取り出し作業が完了-福島第1原発
(ブルームバーグ): 東京電力ホールディングスは7日、福島第1原発2号機の核燃料デブリの試験的な取り出し作業が完了したと発表した。
福島第1原発で2011年に事故が起きた後、核燃料デブリを取り出したのは初めて。同社は政府と協力して廃炉作業を進めるが、1ー3号機には推計880トンの核燃料デブリがあり、廃炉作業には23兆円の費用と数十年が必要になると見られている。
取り出されたデブリのサンプルは、日本原子力研究開発機構の研究施設に送られて分析される予定。取り出し作業は9月に開始されたが、装置に取り付けられたカメラが作動しなかったため作業は一時中断せざるを得なかった。
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Shoko Oda