都立砧公園で10月12日に「砧の布」開催 若手アーティストによる参加型アートイベント
東京都世田谷区にある都立砧公園で10月12日(土)に、「布でつながるアートイベント 砧の布」が開催される。 「砧」という地名は、かつて衣板(きぬいた)で布を打つ音が響きわたったことが由来。染めた布を多摩川にさらしたことが詩情にうたわれるなど、“布”と深い関係がある地域だ。その歴史にちなみ、砧公園を舞台に、布を表現手段とするアーティストたちが躍動。自然豊かな空間を生かした「作品展示」、みんなで作る即興アートや自然素材を使って布を染める「ワークショップ」や「参加型アート」などを園内4カ所で展開する。 「カーテンをゆく」(作品展示、芝生広場)では、地元住民たちから集めたカーテンが、砧公園の芝生広場に新しい装いを与え、人々が集う柔らかな空間を作り出す。作品を見ながら、東京藝術大学学生による生演奏などのパフォーマンスも楽しめる。 「今日を記録する布」(作品展示・参加型アート、ねむのき広場)は、布に引き染めをして“今日”を記録する。砧公園の天気・湿度・風とそこに居合わせた人によって記録される今日はどんな色になるだろうか。 「大きなねむの木の下で」(作品展示・参加型アート、ねむの木広場)では、夜になると葉を閉じる様子が眠りにつくように見えることから名付けられた「ネムノキ」の「夢」を布や糸で描く。糸を織り込む「つづれ織」を体験できるワークショップもある。 「たたき染めワークショップ」は、砧公園に自生している草花を使った、たたき染めを体験できる。好きな植物をハンカチの上に配置し、石でたたくことで色や形を写し出す。完成した作品は持ち帰ることができる。10時~11時15分、11時30分~12時45分、13時15分~14時40分、14時45分~16時の計4回。場所は、「出会いの広場」近く(雨天順延で13日も雨天の場合は、砧公園内の別の場所で実施)。募集人数は、予約枠と当日枠合わせて各回10組(1組2人まで)。先着順。小学生以下は保護者の同伴が必要。予約の場合は、専用フォームから申し込む。 開催時間は10時~16時。入場料・ワークショップ参加費は無料。予約枠もある「たたき染めワークショップ」以外は予約不要。雨天の場合は翌日13日(日)に順延。延期の場合は都立砧公園の公式X https://x.com/ParksKinutaで告知する。