昭和レトロな仁丹タクシーが都内を走行中!? 激レア「#タイムスリップ仁丹タクシー」
森下仁丹(大阪市)の看板商品「仁丹(じんたん)」が、銀粒(ぎんりゅう)仁丹の “はじめて体験” 強化月間をスタート。その一環として、仁丹が流行していた昭和50年代の光景を車内で再現した「#タイムスリップ仁丹タクシー」が都内を走行している。 【写真】仁丹の歴代商品ステッカーや販促物の中になぜか『プロ野球を10倍楽しく見る方法』パンフも 来年で発売120周年を迎えるという口中清涼剤「仁丹」。銀粒仁丹の商品企画を担当する永田梨沙さんは、企画の背景を「昭和の頃、大阪のタクシーの運転手さんが乗車したお客さんに仁丹を配っていたというエピソードがありました。仁丹の見た目も昭和レトロで魅力的ということで、仁丹を知っていただく取り組みのひとつとして、昭和レトロにラッピングしたタクシーをたくさんの方々に見て乗って知っていただきたい」と語る。
もともとは明治38年(1905年)に「赤大粒(あかだいりゅう)仁丹」として発売され、昭和4年(1929年)に16種類の生薬を小さく丸め、銀箔でコーティングした「銀粒仁丹」となり現在に至るという。昭和世代の記者は、藤子・F・不二雄先生の「エスパー魔美」がテレポーテーションするきっかけとして記憶に残っている。
「#タイムスリップ仁丹タクシー」は、外装を仁丹のパッケージの緑と「大礼服マーク(ひげのおじさん)」の金のツートーンカラーでラッピング。車窓には歴代商品のステッカー、天井には同社が資料として保存していた当時のポスターや販促物がずらり。運転席や助手席の裏には昭和レトロなゲームや雑貨、映画のパンフレットなど涙もののアイテムを集め、銀粒仁丹の瓶も手に取れるようになっている(車中でこぼれないようにふたは接着)。
昭和のミニラジカセのスイッチを押すと「ジンタカタッタッタ~」で知られるダーク・ダックスの「仁丹の歌」が流れてくる。豆知識として、現在も同社の電話保留音は「仁丹の歌」とのこと。仁丹のカタログの間にはなぜか映画『プロ野球を10倍楽しく見る方法』のパンフレットが挟まっており、過去にプロ野球中継の提供をしていた同社らしい。
降車時には運転手から銀粒仁丹と「#タイムスリップ仁丹タクシー」オリジナル乗車証をプレゼント(なくなり次第終了)。運転手のネクタイもオリジナルだそう。 なお、「#タイムスリップ仁丹タクシー」はフルラッピング車両が1台、後方のサイドガラスに銀粒仁丹の広告を掲示した車両が100台運行。配車アプリ「S.RIDE」にて「#タイムスリップ仁丹タクシー」アイコンをタップすると配車可能(車両は選べない)。3月24日まで都内23区、武蔵野、三鷹地区にて走行する。