英国人南極探検家シャクルトンの船、カナダ沖の海底で無傷で発見
1922年に死去した、著名な英国人南極探検家のアーネスト・シャクルトン。彼が乗船中に死去した船クエスト号が、カナダ北東部のニューファンドランド・ラブラドール州沖の海底で、無傷の状態で発見された。王立カナダ地理学会が6月12日に発表した。シャクルトンは南極への4度目の航海を準備していたが、南大西洋の孤島付近でクエスト号に乗船中、心臓発作で死去した。この船はカナダ海軍でも運用されたが、シャクルトンの死から40年後の1962年、アザラシ漁で使用中に氷山に衝突、沈没した。 「それだ」 1922年に死去した、英国人南極探検家のシャクルトン。彼が乗っていた「クエスト号」が発見された瞬間だ。 王立カナダ地理学会が12日に発表したところによると、カナダ北東部ニューファンドランド・ラブラドール州沖の水深390メートルの海底で、無傷で見つかったという。 調査隊の乗組員、アントワーヌ・ノルマンディン氏 「世界中の人々が数百時間も協力した成果だ。社会にとっての偉業だと思う。これで、シャクルトンを巡る謎は終結したと思う」 シャクルトンは、南極への4度目の航海を準備していたが、1922年1月5日、南大西洋の孤島付近でクエスト号乗船中に、心臓発作で死去した。彼の死後、ノルウェーの会社が探検用にこの船を購入。第2次大戦中にはカナダ海軍でも運用された。 だが、シャクルトンの死から40年後、クエスト号は1962年、アザラシ漁で使用中に氷山に衝突、沈没した。 シャクルトンの船が見つかるのはこれが2隻目。2022年3月には、1915年に沈没した、エンデュランス号の残骸が見つかった。