「信頼裏切り深くお詫び」ダイハツ認証手続き不正で是正命令 新たに2車種でリコール検討「キャスト」「ピクシスジョイ」基準不適合の可能性
ダイハツ工業が不正なデータを使って国の認証を取得していた問題で、国土交通省はダイハツの奥平社長に是正命令書を手渡しました。 【画像を見る】アンケートに赤裸々な告白 第三者委の報告書と、会見する委員長ら これを受けてダイハツ工業は「日本の道路事情に即した『軽自動車』という社会インフラに関わる立場でありながら、認証を軽視していると指摘されざるをえない不正行為により関連法令違反を行ってきたことは、自動車メーカーとしての根幹を揺るがす事態であると、大変重く受け止めております。お客様をはじめとするすべてのステークホルダーの信頼を裏切り、多大なご迷惑をおかけしておりますことを改めて深くお詫びいたします」などとコメントしました。 ダイハツ工業によりますと、去年12月下旬より行われていた国交省の立入検査の結果、▼ダイハツ・グランマックス、▼トヨタ・タウンエース、▼マツダ・ボンゴの3つの車種において、型式指定取り消しの手続きが開始されたと共に新たな不正が確認されたということです。 これらの車種では、本来はセンサーによって衝突を検知して作動させるエアバッグをタイマーで作動させるなど、特に悪質な不正が確認されたとしています。 ダイハツ工業によりますと、追加で判明した不正行為については、技術検証を行い、安全性能・環境性能が法規基準を満たしていることを確認しているということですが、「国交省の指示に基づき、認証当局立会いでの試験など必要な対応を行ってまいります」としています。 16日午後、国交省はダイハツ工業に対し、道路運送車両法に基づき、組織体制の抜本的な改善を求める是正命令を行ったということです。 国交省は型式指定を取り消すにあたり、1月23日にダイハツ側の意見を聞く「聴聞」を行う予定です。
ダイハツ「キャスト」とトヨタ「ピクシスジョイ」でリコール検討
また、ダイハツ「キャスト」とトヨタ「ピクシスジョイ」の2車種については、基準不適合の可能性があるとして、リコールが必要な場合は速やかに届出を行うよう、国交省が指導したということです。ダイハツ工業は、指導を受けてリコールの届け出を検討しているということです。 検討しているのはダイハツの「キャスト」とトヨタの「ピクシスジョイ」です。いずれも側面衝突した場合、ドアロックがかかり外側からのドアロックの解除ができない可能性があるということです。 今回の件でダイハツ工業がリコールを行えばこれが初めてとなります。