明日ラグビーW杯サモア戦。日本は本当に有利なのか?
ラグビーワールドカップ(W杯)で2連勝している日本代表は明日5日、愛知・豊田スタジアムでサモア代表との予選プールA、第3戦目に挑む。9月28日には静岡の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで世界ランク2位のアイルランド代表を19-12で下す「静岡の歓喜」を演じ、勝ち点を5チーム中1位の9とし、史上初の決勝トーナメント進出に近づいた。 一方、サモア代表はここまで1勝1敗。9月30日には兵庫・神戸市御崎公園球技場で、欧州6強の一角であるスコットランド代表に0-34で完敗。勝ち点は5だ。 サモア代表は、財政の厳しい母国の協会と選手が所属する欧州クラブとの交渉が難航。メンバーの編成に苦労してきた。 加えてどうにか突入した本大会では、反則過多に泣いている。相手を掴まないノーバインドタックル、接点周辺での妨害など露骨なペナルティも多く、スタンドオフのトゥシ・ピシも「(タックルの)テクニックの部分を見直さなければ」と首をかしげたものだ。 ロシア代表に34-9で勝った9月24日の初戦(埼玉・熊谷ラグビー場)でもイエローカードを2枚もらっていて、スコットランド代表戦でもウイングのエド・フィドウが計2枚のカードを食らっている(うち1枚はのちに取り消された)。 試合ごとの反則数は、1戦目が相手の6に対して9、2戦目が相手の10に対して14である。ちなみに日本代表は1試合目(東京スタジアムでロシア代表に30-10で快勝)が相手の5に対して5で、アイルランド代表戦が相手の9に対して6である。 この経緯は、当日のヤコ・ペイパーレフリーの心証にも影響を与えうるし、今度サモア代表が反則を重ねることは日本代表がより長くボールを持てることを意味する。トニー・ブラウンアタックコーチの計画が首尾よく進む可能性が増える。 ちなみに4年前のイングランド大会での同カードでは、日本代表が26-5で勝ちサモア代表に計3枚のイエローカードを出されている。