阪神優勝、3年目で2桁勝利の村上「2年分の悔しさをぶつけています」 「アレ」のキーマンに聞く(2)
―防御率がリーグトップです。 「防御率がここまで良いとは思っていなかった。出来すぎかなと思いますけど、一番取りたいタイトルですし、そこは素直にうれしいですね」 ―過去2年はどういうシーズンでしたか。 「1年目は1軍で全然ダメでしたし、去年は全く上がれなかったので、今年無理だったらクビかなと思いながら今シーズンに入りました。好きな野球を失いたくないので、そういう気持ちが一層強くなってここまでこられたと思います。1年目は(ストライクゾーンの)きわきわに投げないと打たれると思っていましたが、今はゾーン(の中)で勝負できている。オープン戦から1軍で投げさせてもらって、しっかりゾーンで勝負できたのが大きかった。シーズンに入ってもそのままいけました。今年こそ絶対やるという気持ちがめっちゃ強かったので、2年分の悔しさを今ぶつけています」 ―他の1軍の投手に負けないところはどこでしょうか。 「いやあ、ないですね…。コントロールは大竹さんの方が全然いいし、(伊藤)将司さんも。真っすぐも速くないですし。実戦派っす(笑)」 ―去年まで主に2軍にいた村上投手と大竹耕太郎投手でチームを引っ張りました。大竹投手はどういう存在ですか。
「全然負けないですし、先にずっと勝っていたので、早く追いつきたいなと思ってずっと投げていました。目の前に目標がずっとあったので、それは良かったと思います」 ―同期入団の伊藤将司投手は3年連続で活躍しています。 「すごいですし、やっぱり負けたくはないですね。自分もああいうピッチャーになっていきたいですね」 ―理想の投手像はありますか。 「負けない投手が一番ですね。点をやらないこと。点をあげなかったら負けることはないので。防御率は低ければ低いほどいい」 ―知名度が上がってきたと感じることはありますか。 「まあ、インスタのフォロワー増えたくらいですね。でも街中を歩いていてもそんなにばれないです。普通に大阪を歩いていても、阪神のユニホーム着た人の目の前を歩いていてもばれない」 ―地元淡路島にも阪神ファンが多いと思いますが、島の人たちも喜んでくれそうですね。 「地元の子も喜んでくれていますし、やっぱり1軍で出られているからテレビで見て言ってきてくれたりするので、そこはよかったですね」