阪神優勝、3年目で2桁勝利の村上「2年分の悔しさをぶつけています」 「アレ」のキーマンに聞く(2)
プロ野球の阪神の18年ぶりセ・リーグ優勝をキーマンのインタビューで振り返る。シリーズ2回目はプロ3年目でブレークした村上頌樹投手。昨年まで勝ち星がなかったが、2桁勝利をマークして大きく貢献した。(共同通信=松澤勇人) ―ここまでのシーズンに達成感はありますか。 「1軍にずっといられているので、達成感というか、貢献できているというのはあります。目標にしていた2桁(勝利)もできましたし、あとは規定(投球回)は到達したいですね」 ―相手も研究してきていると思いますが、後半戦でも好成績が続いています。要因は何でしょうか。 「フォアボールを少なくできているので、そこかなとは思います。無駄なランナーを出さずにいけているので。連打はそこまで続かない。バッターは(打率3割でも10回のうち)7回失敗するんで、(ストライク)ゾーンに投げていれば失敗の確率の方が高いんだから、投げとけ!みたいな感じです」 ―いつからそのような考え方になったのですか。
「(プロ初勝利を挙げた4月22日の)中日戦で完封した時ですね。最後に岡林を打ち取った時に3ボールまでいったんですけど、2点差だったので、ホームランを打たれてもまだ1点やん。フォアボール出して一発打たれたら同点なので、ヒットOKくらいな気持ちで。そこで去年最多安打の岡林を打ち取れて、大きな体験でした」 ―印象的な対戦はありますか。 「うれしかったのは、(8月11日のヤクルト戦で)満塁で迎えた川端さんですかね。ゲッツーがとれた。1対1で点をあげたくなかった場面で、すごいバッターを抑えられたのは良かったですね」 ―4月12日の巨人戦では7回まで走者を許さない完全投球で交代しました。試合後に「降板は仕方ない」と話していましたが、次にノーヒットノーランや完全試合の機会があれば最後まで投げたいですか。 「そうですね、最後までわがままを言いたいなと思います。一度は経験してみたいですね。あそこで代えられたのは悔しいですし、(マウンドを)譲りたくないという気持ちはずっとあるので、それはより強くなったという感じですね」