マカオ、2024年5月の平均ホテル客室稼働率は83.6%…宿泊客数がコロナ前同月上回る
マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。 今年5月のインバウンド旅客数は前年同月から21.6%増、前月からも3.4%増となる269万2191人。今年1~5月累計では前年同時期から50.2%増の1416万8665人(延べ、以下同)で、コロナ前2019年同時期の82.4%まで回復した。 マカオ政府統計・センサス局は6月26日、今年5月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年5月の平均ホテル客室稼働率は83.6%で、前年同月から4.9ポイント(pt)上昇、前月からも0.3pt上昇。 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から6.4pt上昇の85.3%、4つ星が2.6pt上昇の79.7%、3つ星が0.2pt下落の80.8%、2つ星ホテルが11.0pt上昇の89.4%、エコノミー宿泊施設が6.6pt上昇の77.9%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が9.5%増、4つ星ホテルが6.5%増、3つ星ホテルが5.1%増、2つ星ホテルが27.1%増、エコノミー宿泊施設が28.4%増だった点も考慮する必要がある。 今年5月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から13軒増の143軒、供給客室数は9.3%増の4.69万室あり、このうち5つ星ホテルが3軒増の38軒で、供給客室数は全体の60.3%を占める2.83万室。 今年5月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から8.4%増の119.6万人で、2019年同時期との比較でも3.3%増。このうち中国本土からの旅客が9.7%増の87.0万人、香港からの旅客が17.4%減の16.4万人、台湾からの旅客が91.0%増の3.2万人。グレーターチャイナエリア以外の国際旅客は66.1%増の8.8万人。群を抜いて多かったのは韓国からの旅客で、98.9%増の2.2万人。なお、日本からの旅客は44.5%増の6200人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から横ばいの1.6日、2019年同月からは0.2日延びた。 今年1~5月の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から7.7pt上昇の84.3%。ホテル宿泊客数は25.0%増の613.5万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日。