パリ五輪を戦った大岩ジャパンからA代表に食い込むのは誰か!? 9月の最終予選で招集されそうなのは...いずれは斉藤光毅や高井幸大も
意外と早期にA代表入りしそうな大畑歩夢
最終予選が始まる9月に招集される可能性があるのは藤田、細谷、小久保の3人と見るが、少し長い目で見るなら、10番を背負った斉藤光毅もポテンシャルがある。ただ、左ウイングというポジションを考えると、A代表の壁はまだまだ厚そうだ。 パリ五輪のパラグアイ戦では、左サイドからの鋭い仕掛けなどで2アシスト。しかし、スペイン戦ではスタメン出場も不発で、後半途中に交代を告げられるなど、大会を通してインパクトを残すことができなかった。 「自分の価値を180度変える」と意気込んで参戦したパリ五輪だったが、オランダ1部のスパルタで2シーズンを戦ってきたサイドアタッカーが、どこを新天地にA代表を目ざしていくのか注目したい。 また、意外と早期にA代表入りする可能性があるのは、左サイドバックの大畑歩夢かもしれない。理由はA代表でも決してポジションの層が厚くないからだ。特に左サイドバックは現在、センターバックを兼任する伊藤洋輝が第一となっている。大畑のような攻撃性能のあるタイプの選手がおらず、3バックの左ウイングバックを想定しても、大畑は面白い存在になってくるかもしれない。 もちろん、右サイドバックの主力を担った関根大輝もポテンシャルという基準ではA代表入りに期待したいが、左に比べれば菅原由勢、橋岡大樹、毎熊晟矢といった欧州組の常連メンバーがおり、パリ五輪のパフォーマンスだけでいきなり推すのは難しい。 そのほか高井はゆくゆくはA代表のセンターバック競争に入ってくる選手だろう。パリ五輪の舞台でも、止めて蹴る技術はスペインの選手たちにも引けを取らず、対人守備も迫力があった。 ただ、現在は川崎の大先輩である谷口彰悟を含めて、センターバックはA代表で最も充実しているポジションなので、あまり慌てずに見守っていく必要があるかもしれない。まずは五輪代表ほど圧倒的な存在になれていないJリーグで、川崎を救う活躍ができるか。秋に新フォーマットの大会としてスタートするACLエリートでのチャレンジにも期待だ。 またパリ五輪ではパラグアイ戦で負傷し、そのまま出場なく大会が終わってしまった平河悠も、まずは怪我をしっかりと治して、欧州での飛躍に期待したい。 文●河治良幸
【関連記事】
- 「彼が何を判定したのか分からない」物議を醸す日本の得点取り消し、スペインDFも同情「あの審判は初戦でも53回のファウルを取った」【パリ五輪】
- 「人生でこんな偽オフサイドは見たことがない」紛糾する細谷のゴ―ル無効、スペインメディアが“証拠写真”を公開も大荒れ!「都合のいい画像出されて納得しろと?」「ルールを見直すべきだ」【パリ五輪】
- 「写真を見せてもらったが…」スペイン指揮官が細谷の得点取り消しに見解!「VAR は有利に働く時もあれば、不利な場合もある」【パリ五輪】
- 「冨安を脅かす存在に」城彰二が大岩J→森保Jのレギュラー候補をセレクト!「技術は世界レベル」
- 大岩ジャパン、2年半の旅が終わる――。スコアほどスペインとの間に差があったとは思えない。胸を張って帰ってほしい【パリ五輪】