有吉弘行、レギュラー10本以上に加え“意外な趣味”の冠番組スタート!一人勝ち状態のワケ
自由奔放な毒舌キャラ、テレビのコンプライアンス重視にピッタリ!
さらに、魅力の一つがトークの引き出しの多さだろう。猿岩石時代の大ブレイクから売れないどん底生活を経験した有吉は、自由奔放なキャラで『内村プロデュース』や『リングの魂』(ともにテレビ朝日)などで大暴れ。さらに、毒舌キャラを確立させタレントに悪口に近いあだ名をつけ再ブレイクした。 この自由奔放な毒舌キャラは、ただ悪口をいうだけでなく、本質を突きながら笑えるギリギリの所に落とし込むことで成立させていた。この経験があることで、現在でも他の芸人やMCとは違う着眼点を持ったトークを展開でき、視聴者からの共感を獲得。唯一無二のMC像を作り上げ人気が拡大していくことになった。 また、さんざん毒舌やあだ名を付けてきた経験から、炎上しないような発言のラインを心得ている感もある。現在は、視聴者からのクレームにテレビ各局が怯(おび)えコンプライアンスが重視される中で、ほどよい毒舌で視聴者を楽しませられる有吉の能力は存分に活かされるだろう。 ただ大人しいだけでなく、視聴者が求める過激な毒も吐きながら、炎上するような事態にはしない。そのバランス感覚こそが、視聴者だけでなくテレビスタッフからも信頼を得ているのだろう。
TPOをわきまえた過激発言の塩梅、売れない中で努力
有吉は、再ブレイクのきっかけとなった毒舌キャラを確立させるため、トークの引き出しを無数に作り出す努力をしたと思われる。さらに、相手を怒らせない絶妙なバランスも習得。 これは、猿岩石時代の有吉を見ればわかるが、もともと持っていた才能ではなく、売れない中で努力して作り出した本人だけの武器だろう。この、トークの引き出しの多さや、ちょうどいい塩梅の毒舌こそが、誰も真似できない有吉だけの魅力になっている。 ちなみに、2010年から続くラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)では、テレビで考えられないような毒舌や暴言を連発。それでも、ギリギリのラインで誹謗中傷や個人を陥れるような発言はなく(出演する芸人は、暗黙の了解でボロクソにされるが…)、職人的な毒舌を披露している。 しっかりとTPOをわきまえた毒舌を各メディアにあわせ使い分けているからこそ、魅力的な誰も真似できないMCとして活躍できるのだろう。