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ガンプロ独立について、復帰戦への意気込み
②ガンプロ独立について ――そしてこの間、ガンプロが独立ということがありましたけれども、ガンプロ独立についての思いというのはいかがでした? 私はレギュラー参戦という形ですが、元々の旧体制、前のガンプロと今のガンプロについて私は知らないことが多すぎるので。だからみんなほど変化みたいなものはちゃんと分かってないんですけど。ただみんなが楽しくやってるからいいんじゃない、という気持ちですかね。 ――そういう部分では、今までの役割、使命感みたいなものがちょっと皆さんそれぞれ違ってきていて、より自分自身に紐づくような団体になったという感じなんですかね。 今まで、誰かが怒るポジションにいかなきゃいけないから、っていうのもありますけど、怒らなかった人が怒るようになったりとか。お互いそれぞれ良くしようっていうのはすごく感じてますね。 ③復帰戦への意気込み(伊東優作との腎移植タッグ) ▼春日萌花復帰戦 勝村周一朗&YuuRI 対 伊東優作&春日萌花 ――そういうガンプロでの復帰戦という形になりまして。これは勝村選手とYuuRI選手が対戦相手におりまして、今回、伊東優作選手とのタッグで復帰されるんですけども。伊東優作選手とのタッグについての思いも少しお話を聞かせてください。 ずばり、腎移植タッグですよね。私はあげた側で、彼はもらった側という。だから腎臓の数はちょうど合うんです。 ――2人でね、タッグ組むと。 というのもあるんですけど、ずっといつか組みたいなと思っていたので。それが復帰戦のカードで叶ったという感じですかね。 ――これは春日選手からのリクエストみたいな感じですか? そうです、私から。 ――確かに思いが伝わるタッグになりそうだな、という感じもちょっとしますよね。いろいろな方に対するメッセージを発信できるような形になったんじゃないかなという風に思いました。 そうですね。腎移植で私はあげた側なんですけど、あげた人でアスリートだったりプロレスラーというのは聞いたことがないんですよね。でも提供して、さんざん先ほど弱音を吐きましたけど、いろいろなものを超えていけば諦めなくてもいいんだよ、っていうことが伝えられる。誰がいつそうなるかなんて分からないので。私も2年くらい前までは「腎提供って何のこと?」という感じだったので。でもいざそうなったとしても、誰かの助けになった上で、自分もやりたいことや貫きたいことは変えずにやっていいんだよ、というのは伝えられるかなと思ってますね。本当に自由奔放にやっているのが、伊東優作選手(笑) ――伊東選手は生(せい)を楽しんでるという感じが出てます。 めちゃくちゃ感じます。 ――今回の対戦相手の勝村選手と、YuuRI選手もまたアイスリボンでチャンピオンに返り咲きました。 勝村さんはシングルとタッグのチャンピオンだったし、YuuRIちゃんもアイスリボンでチャンピオン。伊東さんもすごい。私、ちょっと頑張らないと(笑) ――この3選手に交じって初っ端から大変なタッグに足を踏み入れたんだなという風にも思いましたけれども。対戦相手のまずYuuRI選手なんかはいかがですか。ガンジョという部分では、皆さんがいらっしゃらない中ではYuuRI選手は泣きながら頑張ってきたなという感じがするんですけど。 1番成長を感じられるのが彼女なんじゃないですかね。本当に最初は、タッグを組んでも対戦相手としてもちょっとまだ不安なところはあったんですけど、それからメキメキと力をつけていって、締めのマイクまで自分でするようになって。アイスリボンも入れるともう2回目ですよね。 ――2回目です、はい。 1度巻いて、さらに先輩越えを果たした上でのチャンピオンなので。いや、難敵ですね(笑) ――YuuRI選手もアイスリボンで王者になったときと、今返り咲いたときで自信の部分がだいぶ違うなというのが見えてきます。 めちゃめちゃ自信にあふれてますよね。勝村さんは本来であれば、たぶん私の隣にいた人なんです。タッグパートナーだったので。だから勝村&春日が自然なんですけど、でも反対側に回ってくれたということは。勝村さんに対しては私、悔しいっていう思いがちゃんとあるので。 ――その根底にあるものは? 欠場している間に、本当に八面六臂の活躍をされタッグのベルトを獲り、タッグでも活躍して、シングルのチャンピオンとしてもベルトを獲り防衛というのを続けてきたわけじゃないですか。というのを見ていて、本当に手が届かない存在になっちゃった、みたいな思いがあったので。だからプロレスラーとしては悔しいですよね。 ――それだけの活躍をされてきているからという部分で。 だからこそ、本当にいいじゃないですか、何やっても強くて壊れないんだから(笑)すべての力を込めてぶつけたいなと思っています。YuuRIちゃんに対してはすべての力を込めてぶつけるというのは変わらないんですけど、彼女に対しては活躍が嬉しいです。悔しいという思いは全然なくて嬉しいんだけど、負けられないという思いもあります。 ――そうですよね。 こっちも一大決心をしてリングに戻ってきたので。さらに見せたいものがある、伝えたいことがある、きちんとしたテーマを持ってリングに戻ってきたというのがあるので。やはりここは私が勝ち名乗りを上げるところを見ていただかないと、という思いはありますね。
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