【衆議院選挙】島根1区立憲・亀井氏VS自民・高階氏の明暗を分けたのは…保守王国で有権者「自民離れ」も
山陰中央テレビ
激戦となった島根1区では、立憲・亀井さんと自民・高階さんの明暗がくっきり分かれる結果となりました。亀井さんの勝因について、福村翔平デスクの解説です。 福村翔平デスク: 2人の勝敗を左右したのは、特定の支持政党を持たない無党派層の投票行動です。こちらは島根1区の開票結果です。約1万票の差をつけて亀井さんが勝利しました。 これを市町村別に見ると、隠岐や山間部では、高階さんが上回るところが多くありました。一方、大票田の松江市では、亀井さんが8000票以上差をつけました。安来市、雲南市でも、亀井さんが高階さんを上回りました。 このことから、無党派層の多い都市部で政権批判票を取り込めたことが、亀井さんの勝因になったといえます。実際に当日の出口調査によると、無党派層の7割以上が亀井さんに投票しています。大票田の松江市では、それを裏付けるような声が有権者から多く聞かれました。 60代男性: 建築関係なので、今までの流れで自民党にしたんですけど、難しいのはわかっていたんですけどね。 20代男性: 投票行きました。自民党の裏金問題のニュースを受けて投票しました。自民党には投票しなかったんですけど、(島根1区の結果は)当然の結果かなと。 70代女性: 島根県は保守王国でしたからね、ずっと。それが変わってきたと…。 さらに出口調査を見ると、亀井さんは自民党支持層からも25%以上の支持を得ています。無党派層への浸透に加え、自民党から離れた有権者の受け皿になれたこともポイントとなりました。亀井さん自身も、この点を勝因に上げています。 立憲・亀井亜紀子さん 「もう自民党だめだわ」と、自民党の支持者の人が「もういや、だめだわ」という感じで、1回反省して下がっても(下野しても)いいんじゃないかっていうような、そういう雰囲気がありましたね。 自公政権が15年ぶりに過半数を下回り、立憲民主党が躍進した今回の選挙を象徴するような結果となった島根1区。有権者の声でもあったように、4月の補欠選挙に続く自民党候補の連敗で「保守王国島根」という言葉は死語になるかもしれません。
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