「G2Eアジア」と「アジアンIRエキスポ」が規模拡大…マカオで5月開催のカジノ・IR展
国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は1月9日に会見を開き、マカオで年に一度恒例開催し、今年(2025年)は5月に開催を予定している大規模ゲーミング(カジノ)&統合型リゾート(IR)テーマの展示会「G2Eアジア」と「アジアンIRエキスポ」について、前年から大きく規模を拡大して開催すると発表。 G2Eアジアのエキジビション及びサミット(講演・パネルディスカッション等)とアジアンIRエキスポのエキジビションは今年5月7~9日にコタイ地区にあるIR施設ヴェネチアンマカオ併設のコタイエキスポホールで、アジアンIRエキスポのサミットは同じくコタイ地区にあるIR施設ギャラクシーマカオ併設のギャラクシーインターナショナルコンベンションセンターでそれぞれ開催するとした。マカオで2会場体制となるのは今回が初めて。 RXによれば、今年の両展合わせた会場面積は前年から50%拡大の約3万平米となり、出展者数は150以上、来場者数は1万人超を見込んでいるとのこと。 今年のサミットでは、G2Eアジアが新興市場の動向、アジアのカジノ市場の見通し、カジノ業界におけるテクノロジーとイノベーション戦略等、アジアンIRがアジアのIR業界におけるノンゲーミング(非カジノ)ビジネスの機会と課題、IR・ホテル業界の発展に影響を与えるテクノロジー、スポーツ・ライブエンターテインメント産業に関連するテーマ等にそれぞれスポットを当てたプログラムを用意するという。 このほか、バイヤー向けプログラムの拡充等、ビジネスマッチング機会の拡大につながる数々の施策も講じるとした。
G2Eアジアはアメリカゲーミング協会とRX社の共催で2007年にスタートし、2019年まで13年(回)続けて マカオで開催されてきたが、コロナ禍で2020年から2022年まで開催見合わせが続き、2023年に4年ぶりのマカオでのリアル開催が復活。昨年はマイルストーンとなる15回目の開催となった。来場者に占める国際(マカオ境外)比率は65%に達しているとのこと。ノンゲーミングにスポットを当てたアジアンIRエキスポは2023年にG2Eアジアと併催するかたちでスタートし、今年が3回目となる。 G2Eアジアといえば、日系のカジノマシン及び関連機器、カジノ用品メーカーなどによる出展やこれまでに日本版IRをテーマにした講演やパネルディスカッションを誘致するなど、日本の存在感が大きい。昨年もエキジビション会場には日本関連の出展者が複数ブースが出展し、日本の有識者のパネルディスカッション登壇もあり、日本から視察に訪れた業界関係者らの姿も多く見られた。 マカオは世界最大規模のカジノ売上を誇る都市であると同時に、G2Eアジア・アジアンIRエキスポをはじめとする専門性の高いエキジビションを通じて業界の最新トレンドや人材が集うハブとしても存在感を示している。 RX社グレーターチャイナ地区COOのジョセフィーヌ・リー氏は9日の会見の中で、今年はアジアンIRエキスポを積極的にプッシュする意向があり、15年の歴史を持つG2Eアジアと組み合わせることで、世界中のIR、旅行会社、MICEツーリズム、ビジネスツーリズム、小売業等の来場者を引きつけ、マカオに多元的なレジャー産業のプラットフォームを築き、IR産業といえばマカオというイメージ造成に寄与したいと抱負を語った。