酒田市内のコンビニで鎌を見せて商品脅し取った男 懲役2年6ヶ月求刑 「離婚話で投げやりに」
ことし8月、酒田市内のコンビニエンスストアで、店員に鎌を見せて商品を脅し取ったとして恐喝などの罪の問われている38歳の男の初公判が6日、地裁酒田支部で開かれ、検察側は懲役2年6か月を求刑しました。 この裁判はことし8月13日未明、住所不定無職の亘理勝洋被告(38)が酒田市十里塚のコンビニエンスストアで、レジの店員に持っていた鎌を見せて「お金を出していただけるとありがたいです」などと言って脅し、ペットボトル飲料などおよそ3000円相当を奪った恐喝などの罪に問われているものです。 初公判で、亘理被告は起訴内容を認め、「元妻との離婚話で投げやりになり、死にたい気持ちになった。事件を起こして警察官に射殺してもらおうと思った」などと犯行の動機を述べました。 検察側は、「鎌を準備し、店内であらかじめ商品を籠に入れてからレジに向かうなど犯行は計画的で、再犯の恐れもある」などとして、懲役2年6か月を求刑しました。これに対し弁護側は「鎌は当初、自殺のために持ち出した物で、犯行はガソリン代欲しさに思い付きで実行したものであり、計画性はない」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。裁判は結審し、判決は10月20日に言い渡されます。