お正月休みに観たい! ジャンル別“少し隠れているけど面白い”2024年の傑作アニメ
2024年も200本以上の新作が放送/配信されました。人気作の続編以外はもちろん、『ダンダダン』『負けヒロインが多すぎる!』『しかのこのこのここしたんたん』といった話題作は多くの人が楽しんだでしょう。 【写真】縦スクロールマンガ原作の傑作アニメとなった『村井の恋』 ただ残念ながらあまり注目されなかったかもしれないけど、面白いアニメが多いのも事実。今回はそんな“少し隠れているけど面白い”作品を、埋もれがちな属性別に4作品紹介します。
ショートアニメ:『お買いものパンダ!』
ショートアニメで話題になった作品、近年だと『ちいかわ』くらいじゃないでしょうか。10年くらい前は多数作られていたものの最近は存在感を失いつつあるショートアニメですが、今年は比較的豊作でした。 そのなかでも一番インパクトがあったのが『お買いものパンダ!』。本作は楽天ポイントのマスコットキャラであるお買いものパンダが登場する3分ほどのギャグアニメで、家が爆発するオチが頻出するなど「クスッ」ではなく「ワハハ」と笑ってしまうような破天荒な展開ばかり。出自にふさわしく「何かを買う」という行為こそ毎回の恒例ですが、企業イメージに大きく関わりそうな作品とは思えないほどやりたい放題で、個人的には今年の全アニメで一番笑えました。 そんな本作、監督が『銀魂』や『ぐらんぶる』などで知られる高松信司さんということで納得しかありません。2024年の笑い納めにも、2025年の笑い初めにもおすすめです。
オリジナルアニメ:『カミエラビ GOD.app』
「最近はオリジナルアニメの企画がなかなか通らない」というのは業界の人と話をするとよく耳にしますが、「それ本当?」なんて思ってしまうほど2024年は面白いオリジナルアニメが多かった印象があります。 いや、もちろんオリジナルアニメはゼロから作らなきゃいけなくて大変だとか、原作ものはある程度知名度があって有利という理屈もわかるのですが。冬や春の話題をかっさらった『勇気爆発バーンブレイバーン』『ガールズバンドクライ』は言うまでもなく、個人的には『明治撃剣 -1874-』『月刊モー想科学』『リンカイ!』『真夜中ぱんチ』なんかもそれらに匹敵するほど面白かったのです。 なかでも2023年放送の第1シーズンに続く『カミエラビ GOD.app』第2シーズンの異常な伸び方は2024年を語るのに挙げるべきトピックのひとつでしょう。神様を決める殺し合い“カミエラビ”に巻き込まれた能力者たちの物語……というとよくある感もありますが、2クールたっぷり使って予測不能な展開が続き、特にある事実がわかる第21話からはずっと脳汁ドバドバ。「やっぱりゲーム『NieR:Automata』ディレクターのヨコオタロウが原案だわ……」と妙な納得とともに綺麗に締めくくられる物語は多くの人に味わってほしいものです。