「学びを国で生かす」カザフスタン医師団、横須賀の高齢者医療現場を視察
日本の医療システムや実践を学ぶ研修の一環で来日しているカザフスタンの医師団が10日、横須賀市小矢部の衣笠病院を訪れ、高齢者医療の現場を視察した。参加医師の一人は「カザフスタンとは違う医療体制に毎日驚きばかりだった。学びを国で生かしていきたい」と充実した表情を見せていた。 【写真で見る】衣笠病院のスタッフらと笑顔を見せるカザフスタン医師団 医師団はカザフスタン南部・アルマトイ市の保健局の総合診療医36人で構成。11月末に来日し、今月2日からのプログラムでは東京都内や千葉県などの医療機関を回った。食事提供の在り方を考えるため都内の小学校で学校給食の様子も視察してきた。 この日は研修の最終日。同病院併設の介護老人保健施設「衣笠ろうけん」を見学。利用者の在宅復帰に向けて実施される診療や治療、リハビリテーション、栄養管理などの実践方法を講話を通じて学んだ。日本の介護保険制度の仕組みや、リアルタイムでベッド上の患者の呼吸、寝返りを検出して睡眠の状況を判定できるセンサー導入についても関心が寄せられた。
神奈川新聞社