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　コスメティック田中が「ガンジス川に入ると体調不良になる」というウワサを、体を張ってガチ検証した動画に高評価が集まっている。YouTubeでも人気の検証動画のなかで、なぜ田中の動画が称賛されているのか。その理由を紐解いてみたい。 【写真】ガンジス川で沐浴した結果　視聴者「興味深い動画だった」 　ぼっち系YouTuberの代表格・コスメティック田中は、「陰キャ」「コミュ障」という一見ネガティブな個性を活かしたエンタメコンテンツで支持を集めてきた動画クリエイター。企画力と並外れた行動力に定評があり、チャンネル登録者数は49.8万人を記録している（2024年10月13日時点）。 　そんな田中が10月10日、身体の穴を塞いでガンジス川に潜るという動画を投稿。ヒマラヤ山脈を源流とするガンジス川は、全長2500キロを超える世界でも最大級の川で、ヒンドゥー教徒にとっては「聖なる川」とされている意義深い川だ。一方で、生活排水や工業廃水による水質汚染が問題視されており、今年の4月にはマンガ『地元最高！』の作者usagi氏が、「先週ガンジス川に入ったところ、謎の発熱、下痢等の症状が5日ほど続いた」とXで投稿していたことがネット上で話題になっていた。今回の田中の動画は、そんなウワサを自らの身体を使って検証した動画だ。 　そもそも田中がガンジス川に入ったのは、「汚い川に入っただけでなんで体調悪くなる？」と疑問を持ったことがきっかけ。そこで田中は汚い川に入ることよりも、「体にあるどこかしらの穴から水が入ってしまうのが問題なのでは」という仮説を立て、「体中の穴をすべて塞いでガンジス川に入れば、体調不良にならないんじゃないか」という検証を行うことにしたという。 　成田空港から飛行機を乗り継ぐこと3回。田中はインド北部、ガンジス川のほとりがあるバラナシ（Varanasi）に到着した。このバラナシはヒンドゥー教最大の聖地で、清めの沐浴と祈りの儀式のため、毎年多くのヒンドゥー教徒が訪れる場所だ。田中は今回の検証のために用意していた水泳用のキャップとゴーグル、鼻栓、耳栓を着用し、いざガンジス川に入水。沐浴は祈りを捧げながら頭まで3回潜るルールだが、1回目にして「けっこう、水入りますね」と、まさかの企画倒れの展開に。2回目ですでにゴーグルの中にも水が入りこむも、そのまま最後の1回を潜り、最初は笑いながらすぐ近くで田中を見ていたインド人と思われる男性6人組にお祈りの言葉を教わりながら沐浴を終えた。 　沐浴後はすぐにホテルに戻り、シャワーを浴びたという田中。検証結果は、「体中の穴を塞いでガンジス川に入れば体調不良にはならない」というものになった。この結果については、「むしろ穴がどうとかというより」と前置きしたうえで、体調不良になった方は「普通に風邪を引いているとか、入った後にちゃんと体を拭いていないとか、旅の疲れで疲れて体調崩しちゃったとか」と、ウワサを否定。「自分の目で見ること、一次情報をとることの大切さっていうのを、こういうことから僕も学んでいきたい」と締めくくっている。 　今回の検証動画を視聴者はどう見たのか。コメント欄をみると、「興味深い動画だった…。極論免疫機能が優れてれば感染しないもんね。」「ガンジス川のことってネットの情報で知った気になってたけど経験に勝るものって無いな」「田中の奇想天外な検証動画は最後に真髄をついてくる」など、高評価が目立つ。 　YouTube上にはエンタメから美容、勉強などさまざまなジャンルの検証動画が投稿されているが、多くの動画は検証過程と結果に重きをおいたものだ。田中の検証動画においては、仮説がしっかり立てられているうえ、一次情報に基づいた結果と結果に対する考察もあり、1本の動画の充実度が高い。ネット上に転がっている情報のなかには虚偽、フェイクのものが含まれており、このことは時に大きなニュースになっているが、今回の検証動画は一次情報の大切さを改めて教えてくれるコンテンツとして称賛を集めたようだ。