「嘔吐にアルコール消毒は効きません!」現役保育士が伝授する、嘔吐処理の必須アイテム7選
こんにちは。現役保育士のはるです! 冬になるとインフルエンザや胃腸炎といった感染症が流行する時期ですね。 「目が届く範囲」ってどこまで? 子どものケガを未然に防ぐため、知っておくべき「3H」とは 私も実際に乳児クラスを担任しているときに担任含めたクラス全員が罹患したということがありましたし、次々と隣のクラスで子どもが休み、明日は我が身……と震えた経験もあります。そんな手ごわい胃腸炎対策として、家庭でできる嘔吐処理の仕方や、保育園で行われている感染対策、そして保育士自身が罹患しないためにしている対策をまとめてみました!
保育園での感染症対策はどうなっているの?
保育園では日々の清掃に加えて、子どもが使ったおもちゃの消毒や感染症が出た時の保護者への掲示、合同保育を控えるといった対応をとっています。
おもちゃの消毒の頻度は?
おもちゃ消毒は1日に1回必ず、大人の手が多少あくお昼寝中に行っていることが多いですが、0歳児クラスといった乳児の場合は、子どもが口に入れたものは使用後にすぐ消毒、もしくは消毒するまで一旦置いておく箱に入れて保管することもあります。 特に感染症が流行っている期間は、おもちゃ消毒の頻度も多くなります。 次亜塩素酸ナトリウムを使用して消毒することが多いですが、布おもちゃには適さないので布おもちゃは遅番の先生が洗濯をすることも。
実は難しい保護者への周知
園児の中に感染症が出た場合、保育園全体に周知することがあるのですが、その際に「胃腸炎 2名」といった表記しか書かれていなかった!なんていう経験はないでしょうか。 せめてクラス名が書いてあったらもっと対応ができるのに……と感じるかもしれないのですが、感染症の保護者に周知することも保育園ならではの難しい問題が生じてきます。 例えば「胃腸炎 つくし組 1名」と書いたら、「つくし組で休んでいるのはA子ちゃんだけだから、A子ちゃんが胃腸炎よ!全く困るわよね」なんていう保護者同士で感染源探しが始まってしまった、なんてトラブルも聞きます。 それ以外にも「Bくんはお姉ちゃんがつくし組にいますよね? うつったら困るので登園しないでもらえますか」と違うクラスの保護者に言われてしまったというトラブルも実際に聞いたことがあります。 特に新型コロナウイルスがまだ2類だった時は、人間不信になるのでは?と思うようなトラブルも多く聞かれました。 特定されないよう、乳児や幼児といった大まかなくくりで表記したり、感染症の連絡をしていただいた保護者に「園内周知をしていいか」と確認するのも保育士の仕事となりました。 担任によっては「詳細は書けないけど半分くらい出てる」とか「そろそろうちのクラスも……」といった感じで濁して教えてくれる方もいます。