米シティ、日本代表にナカムラ氏を任命-マーケット業務のベテラン
(ブルームバーグ): 米シティグループは、ロバート・ナカムラ氏を新たな日本代表に任命した。アジア地域で金融取引が活発化する中、市場ビジネスで豊富な経験を持つ同氏を責任者に据える。
ブルームバーグが入手した社内メモによると、シティグループで30年余り勤務してきたナカムラ氏(59)は、シティグループ証券の代表取締役社長などに就任する。人事は関係当局の承認を経て7月1日付で発効する予定。シティの広報担当者はメモの内容を認めた。
シティは収益回復に向け世界的な再編に動く中、日本でのビジネス拡大策も打ち出している。シティ証は今年に入ってから日本の地域金融機関への円債販売を強化する一方、企業の合併・買収(M&A)アドバイザリーやその他の投資銀行業務でも国内トップ5入りを目指すとしている。
ナカムラ氏は現在、シティ証とシティバンク、エヌ・エイ東京支店で市場部門長を務めている。株式や債券、デリバティブの販売やトレーディングのほか、顧客ニーズに合わせた金融商品の組成などに携わってきた。
同氏は米コーネル大学で経営学修士(MBA)を取得し、1993年に金利デリバティブのトレーダーとしてシティバンク、エヌ・エイに入社した。
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Takashi Nakamichi