山下リオ演じる小学校教師がラップで自分と向き合う、草場尚也の監督作公開
「スーパーミキンコリニスタ」で知られる草場尚也の劇場用映画初監督作「雪子 a.k.a.」が、2025年1月に東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。山下リオが同作の主演を務める。 【画像】主人公・雪子役の山下リオ 本作は、人生に迷った29歳の小学校教師・雪子がラップを通して自分と向き合い、答えを探すさまを描く物語。雪子を山下が演じ、樋口日奈、占部房子、渡辺大知、石田たくみ(カミナリ)、剛力彩芽、浅田芭路、猪股怜生、滋賀練斗、池尻稀春、中村映里子、池田良、ダースレイダー、立仙愛理、椿、カツヲ、りゅうと、赤間麻里子、PONEY、石橋凌がキャストに名を連ねる。劇中で雪子が披露するリリックは、ダースレイダーが本作のために書き下ろした。 山下は「この映画は、自分らしく生きるために1ミリでも1センチでも、前に進もうとする雪子の姿がたくさん映り込んでいます」とコメント。草場は「私自身が教員免許を持っていて、元々は小学校教諭を目指していたことから企画が開いていきました。そして、いま一番好きなヒップホップ・ミュージックを掛け合わせています」と説明し、「時間をかけて考え、主人公・雪子に想いを託し、素敵なスタッフ・キャストに恵まれて完成することができました」とつづっている。 ■ 山下リオ コメント この映画のオファーをいただいた時、私は雪子と同じ30歳。事務所から独立してすぐのことでした。ただ漠然とした不安を抱える雪子は、そんな私自身と重なり、いつしか同化していたように思います。 「人は自信をなくすと透明人間になってゆく」、演じていて強烈に感じたことです。でも、自分に色をつけられるのもまた自分です。 この映画は、自分らしく生きるために1ミリでも1センチでも、前に進もうとする雪子の姿がたくさん映り込んでいます。 透明人間はどこにでもいるし、明日の自分がそうかもしれない。 そんな方々に愛を込めて、「雪子 a.k.a.」を届けたいです。是非、劇場でご覧ください。 ■ 草場尚也 コメント 私自身が教員免許を持っていて、元々は小学校教諭を目指していたことから企画が開いていきました。 そして、いま一番好きなヒップホップ・ミュージックを掛け合わせています。この企画を始めてから、サイファーにも通いました。とはいえ即興は苦手で、ラップもできたものではありません。即興が苦手というのは、他者とのコミュニケーションでも同様で、あの時こう言えばよかった、など躓きを感じることが多々あります。 でも、映画は即興ではないから。時間をかけて考え、主人公・雪子に想いを託し、素敵なスタッフ・キャストに恵まれて完成することができました。 東京で生活している女性が主人公ですが、地元の長崎でも一部撮らせて頂きました。映画作りをするたびに、たくさんの支えがあることに気付かされます。 観客の皆さんにとって、雪子が生きる世界に没入し、その在り方や感情を追体験できる映画になっていたのなら嬉しいです。 (c)2024 「雪子 a.k.a.」製作委員会