「間違えたら赤っ恥!」“大人が解きたい”文章問題5選 問題文の中にいくつ間違えがあるでしょう?
他に単位の誤りもあります。「現在、金は1キログラムあたり1万円を超えている」はもちろん「1グラムあたり」の間違いです。 ちなみに決算発表などのグラフも注意が必要で、例えば売上や利益の単位が、ある場面においては「万円」だったものが、ある場面では「千円」になっていることなどが挙げられます(意図的にそうしている……ということもあるかもしれませんが)。 ■間違うとちょっと恥ずかしい「慣用句」 さて、次に読んでいただくのは慣用句を用いた例です。
4: 昭和の終わりごろに内閣府の職員として行政改革に尽力した彼は、詰めかけた報道陣を前に、苦虫をかんだような顔だったが、かんでふくむように今回の法案の意義を説明した。 どこが間違っているでしょうか。 「苦虫をかんだような」は誤りです。正しくは、「苦虫をかみつぶしたような」。とても不愉快そうな顔つきのことをいいます。また「かんでふくむように」も「かんでふくめるように」が適切な表現です。相手がよくわかるように丁寧に説明したり言い聞かせたりすることです。
慣用句の誤りとして、有名なところでは「押しも押されもせぬ有名人」などと使う「押しも押されもせぬ」を「押しも押されぬ」としてしまうというものがあります。 他にも「たで食う虫」は「蓼食う虫」で「他で食う虫」ではなく、怒りは「心頭に発する」で、「心頭に達する」ではありません。頼りにしてすがろうとしても相手にされない「とりつくしまがない」を「とりつくひまがない」とするのは誤りです。 また、「二の舞を演じる」は、「二の舞」に前の人の失敗という意味があるため「二の舞を繰り返す」は適切ではありません。
■記憶にだけ頼るのは危険 最後に、言葉の使い方や漢字は合っていても、事実関係が誤りである場合の例を挙げます。 5: 2021年、新幹線で横浜駅に着いた後、私は叔母とともに都内に行き、麻布台ヒルズで買い物を楽しんだ。 すぐわかりましたか? 新幹線は横浜駅には止まりません。ここはおそらく「新横浜駅」と思われます。また、冒頭に「2021年」とありますが、麻布台ヒルズの開業は2023年のため、この当時、ショッピングを楽しむことはできないと考えられます。「六本木ヒルズ」などと混同しているのではないでしょうか。