最近よく聞く「マインドフルネス」って?簡単で効果的な実践方法を解説
眠れない? 多忙な1日が終わっても心身の緊張がほぐれず、リラックスできないときはマインドフルネスが解決策をくれるかも。 【写真】忙しくてもできる!頭の中をスッキリさせる5つの方法 今回は、マインドフルネス瞑想で活発になりすぎた思考を落ち着かせ、眠りにつきやすくするための方法を理解するべく、公認心理学者で著書に『The Leader's Guide to Mindfulness』を持つオードリー・タン博士に話を聞いた。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスは“いま、この瞬間”を意識して体と心の状態に耳を傾けるという実践に基づいたシンプルな瞑想形式。 「マインドフルネスは、人生という名のランニングマシンに足を取られず、“いま”を生きる能力です」とタン博士は説明する。「具体的には、他者に与える影響を考えた上で自分の行動を選択し、自分の体が言わんとしていることを認識して、その知識を上手に使うということです」
マインドフルネスを実践するには?
概念は分かりやすくても、実際にやってみると想像以上に難しいのがマインドフルネス。でも、この記事で紹介するシンプルなテクニックを日常の一部にすれば、ストレスが軽減して心が落ち着き、何より眠れるようになる。 「自分の体の感覚を意識しながら深呼吸とストレッチをするだけでも、体の声を聴くためのよい練習になりますよ。だから瞑想とヨガは、マインドフルネスの一形態としてつながっているんですね。深呼吸をすると心が落ち着きます。そして、心が落ち着いているときは、より良い判断を下せます」とタン博士。 「ですが、自己、他者、意識的な行動に対する認識と、“いま”という瞬間を味わう能力を向上させるテクニックなら何でもマインドフルネスの醸成に役立ちます。そして、私たちがマインドフルになればなるほど、私たちのパフォーマンスとウェルビーイングも向上します」
シンプルで効果的な3つのマインドフルネス実践法
まずは、タン博士が推奨するシンプかつ効果的な方法で、“いま”という瞬間を味わおう。これは誰にでもできること。 1.感謝のストレッチをする 朝目が覚めたら腕を伸ばして、あなたの所有物の中で感謝したいと思うものを1つ挙げる。その次に脚を伸ばして、あなたの知り合いで感謝したいと思う人を1人挙げる。最後に全身を伸ばして、今日楽しみにしていることを1つ挙げる。これで“いま”、“ここ”、そして“あなたが持っているもの”に意識が向くはず。 2.自分の感覚をフルに使う あなたに必要な情報をくれるのは目だけじゃない。味覚、触覚、嗅覚、聴覚を通して分かる状況や得られる経験には、どんなものがあるだろう? 3.言葉を選ぶ 物事が「よい」か「悪い」か、「正しい」か「間違っている」かは、そのときの状況次第で変わるもの。だから自分の行動は、自分が求める結果に「つながる」か「つながらない」かで考えたほうがいい。そうすれば、自分の目標から逸れずにいられるだけでなく、自分の行動が不要な感情に支配されることもなくなる。