高級和牛肉を香港に不正輸出か 食料品販売会社役員の男ら4人逮捕 手続きしやすい「カンボジアに輸出」と偽る 輸出額は4年間で約20億円
神戸牛など高級和牛肉をカンボジアに輸出すると偽って香港に不正に輸出したとして、関税法違反と家畜伝染病予防法違反の疑いで、食料品販売会社の会社役員の男ら4人が逮捕されました。 兵庫県西宮市の会社役員、林泰山容疑者(76)ら4人は去年8月、約7300キロの冷凍牛肉をカンボジアのプノンペンに輸出すると偽って、約6640万円で不正に香港に輸出した疑いがもたれています。 香港に牛肉を輸出するためには、厚生労働省が発行する証明書や認定施設での食肉処理が求められるなど条件が多いことから、比較的手続きしやすいカンボジアと偽っていた疑いがあるということです。 警察によりますと、冷凍牛肉は兵庫県内の会社から仕入れた神戸牛など高級和牛で、中国の企業に販売していたということです。 不正輸出は2020年からの4年間で19件、輸出額はあわせて20億円近くにのぼるとみられています。 警察は、林容疑者ら4人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
ABCテレビ