⚾常葉大菊川が準優勝 来春「センバツ」へ大きく前進 秋季高校野球東海大会、大垣日大に4―7で敗れる
来春の選抜大会につながる第77回秋季高校野球東海大会は27日、草薙球場で決勝を行い、常葉大菊川(静岡1位)は大垣日大(岐阜1位)に4―7で敗れ、2007年以来17年ぶりの優勝を逃した。 安打や失策などで二回に3点を先取された常葉大菊川は、三回に佐藤大介の適時二塁打で1点を返した。四回には町田稔樹の適時二塁打、橘木千空の適時打で追い付き、再び佐藤大介が犠飛を放ち勝ち越した。だが、五回にミスが重なり同点とされ、七回には連打などで3失点した。 東海地区の選抜出場枠は3校で、常葉大菊川は出場へ大きく前進している。出場校を決める選考委員会は来年1月24日に開かれる。 ■守備乱れペースつかめず、悔しい敗戦 守備の乱れもありペースに乗り切れない中、七回に相手打線につかまった。常葉大菊川が掲げた神宮大会出場の目標はかなわず。石岡監督は「そういうプレーが出ると負ける。(ミスが)失点に絡んだ」と反省。出場が有力視される選抜に向け出直しを誓った。 体調不良で準決勝を欠場した橘木は責任感から強行出場。「みんなが自分のために戦い決勝に連れてきてくれたので、自分が何とかしよう」と一時同点の適時打を放った。だが、一塁手として内野ゴロの送球を捕球できずに同点の走者を出した五回の自身の守備を含め、チーム全体の拙守を悔やんだ。「自分たちのミスから、多くの失点をしてしまった」 今秋は強打を武器に県大会を勝ち抜き、3試合全てで先制された東海大会は追い上げる粘り強さを見せた。打力を生かし、守備も固めることが全国で勝つポイントになり得る。指揮官は「選手の成長は収穫。だが負けた現実を受け止め、さらにパワーアップしなければ」と来春を見据えた。
静岡新聞社