スバル「伝説のインプレッサ」復活!? “ワイドボディ”の新型「2ドアクーペ」! 水平対向ターボ搭載する現代版「22B STi CG」とは?
伝説級の希少車「22B STiバージョン」が現代によみがえったら!?
スバル「インプレッサWRX」のスペシャルモデル「22B STiバージョン」は、現在中古車市場で数千万円にも高騰している、まさに伝説級の希少車となりました。 この22B STiバージョンが現代によみがえったかのようなレンダリング(イメージCG)が今、スバリストの間で密かに話題となっています。 【画像】めちゃカッコいい! スバル「めちゃ“ワイド”なWRX」を画像で見る(30枚以上)
現行モデルのスバル「WRX」をベースに、22Bをオマージュしてつくられたこのレンダリングは、エストニアのカーデザイナーであるレインプリスク氏によるもの。自身のSNSに投稿され、公開されました。 22Bのベースとなる初代「インプレッサWRX」は、コンパクトセダン「インプレッサ」の高性能版として、1992年に誕生しました。 1990年代のFIA世界ラリー選手権(WRC)で大活躍し、今も根強いファンから支持されるスポーツ4WDモデルです。 エンジンやトランスミッションといったドライブトレインの配置が左右対称の「シンメトリカルAWD」(当時は4WDと表記)や、エンジンピストンが向かい合うようにして燃焼するボクサー(水平対向)エンジン「EJ20」型を武器にWRCで結果を残し、“SUBARU”の名を世界中に轟かせました。 この独自の低重心パッケージングは今もスバル車で採用されており、大きな魅力となっています。 そんなインプレッサWRXシリーズのなかでも、スバルがWRCのWRカー・カテゴリーでマニュファクチャラーズタイトル3連覇を達成したマシンのイメージを再現したロードモデルが、1998年に登場したインプレッサ 22B STiバージョンでした。 5ナンバーサイズであるインプレッサの標準モデルから、22Bではブリスターフェンダーに変更したことで3ナンバーサイズ化。 WRカーそっくりなフロントバンパーを採用したほか、ボンネットのブレースグリルや、WRC3連覇で絶好調だったWRカーのインプレッサ97年モデルをイメージしたボディカラーの「ソニック・ブルー・マイカ」など、ラリーカーとほぼ同じデザインを踏襲しました。 エンジンは、標準モデルの2リッターから2.2リッターへと排気量を拡大した「EJ22改」エンジンに変更。 最高出力は280ps/6000rpmと当時の自主規制枠ギリギリで、最大トルクは37.0kgm/3200rpmにも到達しています。 低回転域では太いトルクで、中速域ではフラットで豊かなトルクという、非常に高性能なエンジンでした。 販売台数は限定400台。当時としては高額な500万円(税抜)という価格ながら、一瞬で完売したようです。 中古車は現在、最低でも1000万円以上、状態の良いモノなら4000万円オーバーというケースすらあるそう。 このインプレッサWRXの後継モデルであるWRXに「もし22Bがあったら」というテーマでつくられたレンダリングが、今回紹介する「スバル2022b」です。 描いたのは、エストニアのカーデザイナーであるレインプリスク氏。 初代インプレッサWRXから数えて5世代目となり、独立車種となった4ドアスポーツセダン「WRX」現行モデルをベースにイメージを膨らませ、2ドア化したものです。 フロントバンパーやヘッドライトは現行WRXを踏襲しているようですが、2ドア化により大きく長くされたフロントドアは、4ドア版よりもスタイリッシュな印象を受けます。 また前後のフェンダーは、ゴツゴツしたWRXのものから、丸みを帯びた筋肉質な22Bのフェンダーに寄せられており、一層迫力が増しています。 昔からのスバルファンであれば、はめ殺しの後席用ウィンドウの形状を見ただけで、1990年代のインプレッサ2ドアと同じ形状だと気が付くかもしれません。 さらにはブロンズゴールドのロードホイールも、1990年代のインプレッサWRXのイメージを思い起こさせてくれます。 ※ ※ ※ レンダリングではスバル2022bの後ろに、ベースとなったインプレッサ22B-STiバージョンもしっかり描かれています。 スバルはWRCからは離れてしまったものの、BRZやWRXをベースとしたレーシングカーは、国内外のレースへ積極的に参加しています。 いちクルマ好きとしては、かつてのようにWRCのような国際的なレースで大活躍をし、22Bのようなスペシャル仕様がCGではなく実際に「再び登場してくれたらなぁ」と願わずにはいられません。
くるまのニュースライター 河馬 兎