15日、鹿島戦に向けてシュート練習をするJ1福岡・ドウグラスグローリ

　J1アビスパ福岡が19日、アウェーで鹿島と対戦する。チームは前節名古屋を1―0で破り、リーグ戦で12試合に勝利。小田逸稀の決勝点をアシストしたDFドウグラスグローリ（35）は「攻撃でも貢献できればチームの勝利に近づく」と、鹿島戦でもゴールに向かう意欲を示す。 ■ミニのワンピ、女性警察官風衣装も…ハロウィン仕様コスチュームでチアが舞う【写真】 　ブラジル出身のベテランDFは2020年に加入してからJ1・J2通算132試合に出場し、5得点。189センチ、84キロと大柄でフィジカルが強く、相手攻撃陣を次々とはね返す様は「博多の重戦車」と呼ばれる。その迫力は攻撃時にも発揮する。 　名古屋戦では敵陣深くで得たロングスローのチャンスで前線へ。一連の攻撃でウェリントンが相手DFと競り合い、こぼれた球をドウグラスグローリがDF2人を引きつけながら小田へつないだ。「トラップしてターンしてシュートをしようと思ったけど後ろにDFが2人いて。逸稀がフリーで走ってきたのが見えたので、そこに落とせば何とかなると思った」と笑顔で振り返った。 　昨季は29試合で2得点。名古屋戦後の会見で長谷部茂利監督は「彼が（前線へ）上がると得点のにおいがする。これまでも助けてもらっているが、きょうも助けてもらった」と感謝する。福岡は依然としてJ1で最少の29ゴールと得点力不足が課題だけに、セットプレーでの攻撃参加は貴重なチャンスとなる。 　ドウグラスグローリ自身も「まずDFとしての役割は失点をしないことだけど、攻撃に関わったときにアクセントになれば相手にとってすごく嫌になると思う」と自覚する。練習が公開された15日には居残り練習でミドルシュートやクロスに頭で合わせるトレーニングを繰り返した。「シゲさん（長谷部監督）がおっしゃる通り、前線に行くと何か起きると常に思いながら、強さを生かしたポストプレーやヘディングで昨年までゴールを取ってきた。また前節のように攻撃でもいい仕事ができれば」と重戦車が鹿島のDFに襲いかかるつもりだ。（末継智章）