縄文後期の遺跡・「平城貝塚」を国史跡に指定へ… 国の文化審議会が文部科学大臣に答申
あいテレビ
国の文化審議会は愛媛県愛南町の「平城(ひらじょう)貝塚」を国の史跡に指定するよう、文部科学大臣に答申しました。 【詳しく見る】遺跡からは石器や獣の骨、装身具などが出土 県によりますと「平城貝塚」は現在の愛南町御荘平城で今からおよそ130年前の明治24年、1891年に発見された、南北146メートル、東西68メートルの貝塚です。 およそ3500年前・縄文後期の土器の様式の基準にもなった「平城式土器」が全国的に知られた遺跡で、8次にわたる発掘調査では当時の生業を示す石器や獣の骨のほか、精神世界を示す装身具などが出土しています。 また、西日本の太平洋側で数少ない貝塚の中でも代表的な遺跡で、人や物の交流などを考える上で希少です。 「平城貝塚」が国の史跡に指定されれば県内18件目、縄文時代のものとしては上黒岩岩陰遺跡に次いで2例目となります。