まとまった額を投資したいとき「一括投資」と「ドルコスト平均法」のどちらを選べばいい?
投資戦略の選び方
この2つの投資アプローチのどちらを選ぶか決める際には、次の要因を考慮しましょう。 1. リスク許容度:市場の変動が気になって眠れない夜を過ごしているなら、ドルコスト平均法は、収益が少なくなる可能性を勘定に入れても選ぶ価値があるかもしれません。 2. 市場の状況:市場の変動が大きかったり不確実性が高い期間は、ドルコスト平均法のほうが安心感があります。 3. 時間:より長期の投資では、短期の変動が小さくなるため、一括投資が有利になる傾向があります。 4. 資金源:臨時収入(相続、ボーナスなど)を投資する場合は、一括投資のほうが理にかなっているかもしれません。定期的な収入の場合は、ドルコスト平均法のほうが現実的かもしれません。 投資家のなかには、かなりの部分を一括投資し、残りをドルコスト平均法で投資するという中間的な方法を選択している人たちもいます。 このアプローチは、一括投資の統計的な利点と、ドルコスト平均法の心理的な利点の両方を得ることができます。
結論は、数字上の正しさ<自分に適した方法
純粋に数学的な観点から見ると、一括投資のほうがほとんどの場合において望ましい選択です。 しかし、投資とは数字だけの問題ではなく、市場が混乱していても自分自身が不眠症にならずに当初の戦略を貫くことも重要となります。 ドルコスト平均法が投資を継続し、感情的な判断を避けるのに役立つなら、期待できる収益が多少、少なくなっても選択する価値があるトレードオフと言えるでしょう。 結局のところ、長期にわたり一貫して継続できる戦略こそ、最善の戦略です。 もし、異常なほど多額の資金を扱うことになり、「これは手に負えない」とプレッシャーを感じるときは、信頼できるファイナンシャルアドバイザーに相談するのも一案です。 Source: Experian
春野ユリ