富士山通行料、山梨側が4000円に値上げ方針…静岡と足並みそろえ混乱防ぐ狙い
2013年の世界文化遺産登録により、両県のルートから多くの外国人観光客が霊峰を訪れている。
こうした中で、ルートごとに規制の「格差」が生じれば、登りやすいルートへ登山者が集中しかねず、新たな課題にもなりかねない。
世界中から訪れる登山客たちに、自らオーバーツーリズム(観光公害)の解決費用を負担してもらうことを理解してもらうためにも、歩調を合わせることは「最低条件」と言えるだろう。
ただ、ルートの地形や登山者数の違いなどもあり、完全に一致した規制をかけることは困難だ。両県には来夏以降も、協議を密に重ねていく必要がある。(村岡拓弥)