<虎に翼>航一、再び「ごめんなさい」 「僕に言えるのはそれだけ」→「つづく」 全ては明日? 視聴者やきもき「すごく気になる」
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第89回が、8月1日に放送され、ラストで航一(岡田将生さん)が語った言葉に視聴者の注目が集まった。 【写真特集】覚えている? 戦時中、寅子に会いに来た大学の後輩・小泉役 福室莉音が“キャバ嬢”に?
同回では、“ヒャンちゃん”こと崔香淑/汐見香子(ハ・ヨンスさん)によって正しく翻訳された手紙が効果を発揮し、金顕洙(許秀哲さん)は無罪に。検察側も控訴することはなかった。
寅子(伊藤さん)は、航一と入倉(岡部ひろきさん)を食事に誘う。涼子(桜井ユキさん)と玉(羽瀬川なぎさん)が営む喫茶店「ライトハウス」に行くと、店内には弁護士の杉田太郎(高橋克実さん)と弟の次郎(田口浩正さん)の姿があった。
席を待つ間、なぜ自分も食事に誘われたのか、事件に対して考え違いをしていたため、説教されると思っていた入倉に、寅子はこう話しかける。「法廷でのあなたの顔が何かに怯えているように見えたから、何かあったのかなって」と──。
入倉は、金顕洙(許秀哲さん)の弟・広洙(成田瑛基さん)が、兄の無罪判決が決まった瞬間、自分たちのことを「まるで敵でも見るように見ていた」のが納得いかないといい、普段から街で会う朝鮮人にも理由なく敵視されるため、頭の中ではダメだと分かっていても、悪い印象を持ってしまったと打ち明ける。
寅子は、それでも入倉が「踏みとどまれている」と指摘。その上で、最近は自分の無力さゆえのもどかしさを抱えていたことを告白する。さらに寅子は、14条にある平等とは何なのか、自分にできることは何なのかを考え、分かり合えない相手にもあきらめずに向き合い、一歩ずつでも前に進むことを良しとしようするが、そこに口を挟んだのが太郎だった。
寅子の姿勢を「立派」としながらも、太郎は、戦争が終わってから10年もたっておらず、平等やら何やらに気を使えるのは、学か、余裕がある人間だけで、憲法が変わったからと言って、そう簡単に受け入れられる人間ばかりではないと持論を披露する。