創業130年超の酒蔵が全焼 広がる支援の輪【長野・佐久市】
23日に創業130年を超える佐久市の酒造店で酒蔵を全焼した火事。老舗の酒蔵の焼失に、地域の住民などは心を痛めています。 煙と共に、激しく立ち上る炎…。焼け落ちてしまったのは佐久市塚原にある「古屋酒造店」の酒蔵です。敷地内の酒蔵1棟と住宅2棟の合わせて約2300平方メートルが全焼しました。1891年=明治24年創業の古屋酒造店は日本酒「深山桜」の銘柄で知られ、全国新酒鑑評会では特に優れている「金賞」をたびたび受賞していました。 佐久市の酒店です。こちらでは県内35の酒蔵の銘柄を扱っています。この中には「古屋酒造店」もあり、常に5~6種類の銘柄を販売していましたが、「力になりたい」といった人たちが相次いで購入し在庫がない状態です。 こうした中「古屋酒造店」を支援する動きが。 千曲市出身の宮澤一央さんが営む東京・四谷の飲食店では、店内やイベントで古屋酒造店の酒を扱ってきました。 宮澤一央さん「今年の新酒も出たばかりだったんですけど、皆さんおいしいと言ってらっしゃる方が多かったですね」 宮澤さんはホームページや店舗で義援金を募り、支援を呼び掛けています。 宮澤一央さん「いち早くやった方がいろんな方の注目が集まっているタイミングとしてはいいのかなと思いまして、何かお役に立てればということでやってみようと思いまして始めた次第です」 義援金は、来年1月31日まで受け付けるということです。