レクサスLMはあり得ない贅沢ミニバン!リアシートは2座限定で48インチモニター付き(小沢コージ)
【小沢コージ クルマは乗らなきゃ語れない】 レクサス LM (車両価格:¥15,000,000/税込み~) 【写真】ボルボ EX30の衝撃シンプリシティ! テスラ以来、メカスイッチを極限まで減らしたエコ上質EV ◇ ◇ ◇ 正直、一般人にはほぼ無関係だが、それでも超絶気になる規格外ゴージャスミニバンに乗ってきた。 それはレクサスLMエグゼクティブ。簡単に言うと現役最高峰のゴージャスミニバン、トヨタ アルファード エグゼクティブ ラウンジをベースにレクサス流に仕立て直したもの。最大の特長は運転席後方が完全にパーティションで仕切られ部屋になっていることで、さらにリアシートは2座限定。ついでにパーティションには48インチの超巨大横長モニターが付くからたまらない。 まさに走るビジネスクラスシートどころか「走る個室」なのが最大のキモ。価格も凄くて、今回乗ったパーティション付きLMエグゼクティブが2000万円で、仕切りのない豪華な4座のバージョンLが1500万円。現行アルファードのエグゼクティブ ラウンジがほぼ850万円だから、前車はお値段ほぼ倍以上だ。
2代目LMはエクステリアを全面刷新
まずはエクステリアからして圧巻。今回のLMは2代目で、初代は中国をはじめアジアで売られていたが、実質アルファードの前後マスクをイジり、内装を豪華にした程度だった。 しかし2代目LMは全面的に作り直され、骨格はアルファード譲りだが、外板はルーフ以外はすべてレクサスオリジナルで、ドアに関しては軽量アルミ化。顔つきはよりエレガントかつ優美にレクサス流に仕立てられ、なおかつボディとの一体感もある。 サイズもひと回り大きくなっており、全長5125×全幅1890mmと、アルファードより13cm長く4cm幅広い。 パワートレインもアルファードはハイブリッドの2.5ℓTHSⅡがメインだったが、LMは2.4ℓターボ+6速のハイブリッドで、システム出力は371馬力とパワフル。モード燃費はリッター13km台と少し落ちるが、その分走りのキモチ良さとパワー感は断然上だ。 何よりもリアの極上の乗り心地とおもてなし性だ。シートはおそらくアルファードより大きく、表皮はレクサス車だけに許された上質なめし革のL-ANILINE本革。折り畳みテーブルはなんと硬質感に満ちたマグネシウム性で、天井は上質なスウェード表皮で全面覆われる。アルファードでも凄かったが、まだその上の世界があったのか……という。 48インチモニター付きパーティションの骨組みもまた一部マグネシウム製で、軽量かつボディ剛性アップにも効いている。