中国チベット地震、捜索活動続く 400人以上救出
[北京 8日 ロイター] - 中国のチベット自治区シガツェ市で7日発生したマグニチュード(M)6.8の地震の捜索活動は8日、2日目に入った。 当局によると、建物などに閉じ込められていた400人以上が救出された。現地では3万人以上が避難している。 地震発生から24時間が経過。がれきの下敷きになった生存者は氷点下で一夜を過ごしたとみられ、低体温症や脱水症状のリスクが懸念されている。 シガツェ市の人口は約80万人。国営メディアが7日遅く、現地の当局者の話として報じたところによると、家屋3609棟の倒壊が確認されている。負傷者を救護するため、500人以上の救助関係者と救急車106台が現地に派遣された。 中国国営中央テレビ(CCTV)によると、チベット自治区では少なくとも126人が死亡、188人が負傷した。ネパール、ブータン、インドでも揺れを感じたが、死者は報告されていない。 現地の気温は夜間に氷点下18度まで下がった。CCTVによると、被災地には7日夜までにテント、食料、発電機などが届けられた。地震で被害を受けた道路も全ての区間で通行が再開されたという。 中国地震台網によると、現地時間8日午前8時(日本時間同9時)までに最大でM4.4の余震が500回以上発生している。