<独自>辺野古抗議活動制止の警備員死亡 沖縄県警、事故現場で実況見分
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故で、沖縄県警は4日、事故現場の名護市安和(あわ)の桟橋前の路上で実況見分を行った。午前9時半ごろから始まり、捜査員らがダンプカーの位置や桟橋と国道をつなぐ「車両乗り入れ部」の長さなどを入念に確認した。 【写真をもっとみる】事故現場で実況見分を行う捜査員 事故は6月28日、移設工事に使う土砂を搬出する桟橋前の路上で発生。桟橋から左折して国道に出ようとしたダンプカーが、同市の男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の70代の女性に衝突。警備員は死亡し、女性は重傷を負った。 その後の調べで、現場付近に設置されたカメラに事故に至る状況が写っていたことが判明。産経新聞は政府関係者からこの映像を入手した。 映像や関係者らによると、死亡した警備員は当初、重傷を負った女性とは別の抗議者に路上で対応。警備員はこの抗議者を歩道に誘導したが、歩道後方から足早に近づいてきた女性が警備員と抗議者の間をすり抜け、徐行しながら国道に向かうダンプカーの前に出た。 警備員は女性を制止しようと、ダンプカーと女性の間に割って入る形となり、そのままダンプカーの左前面に衝突する様子が映像に残されていた。沖縄県警はカメラ映像の解析を進め、事故に至る原因を調べている。