サウジアラビアリーグは思ったほど簡単ではない D・グレイが見据える数年後の成功「2、3年後には、確固たる地位を築いている」
今後も勢いは続くのか
近年何かと話題を呼ぶサウジアラビアのサウジ・プロフェッショナルリーグ。気になるのはそのリーグレベルだが、思ったほど簡単なリーグではないと語る者もいる。 レスター・シティなどで活躍し、昨年サウジアラビアのアル・イテファクに移籍したMFデマライ・グレイだ。 レスターでプレイしていた頃は若いフレッシュなウイングとして注目されていたが、そのグレイも28歳。中堅世代を迎え、サウジアラビアへの移籍を選択した。英『FourFourTwo』によると、グレイは近い将来サウジ・プロフェッショナルリーグが大きな盛り上がりを見せるだろうと確信している。 「移籍は大きな決断だった。ここに来た時は、『一年中こんな暑さだったら、体力が尽きるじゃないか』と思ったよ。最初は、少ない観客に慣れるのも大変だった」 「プレミアリーグのような環境からやってきた選手にとっては、ここのリーグは簡単だと思われるしれないが、思ったほど簡単ではない。クリスティアーノ・ロナウドは(フランスの)リーグ・アンよりもレベルが上と言っていたけど、彼の言う通りかもしれない。このリーグが頂点に達するまではまだ時間がかかると思うけど、2034年にワールドカップが開催される頃には盛り上がっているだろう。それは保証するよ。2、3年後には、確固たる地位を築いているはずさ」 現在開催されているEURO2024では、アル・イテハドMFエンゴロ・カンテ(フランス)、アル・ナスルFWクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、DFアイメリク・ラポルテ(スペイン)、オーストリア戦で2ゴールを奪ったアル・アハリDFメリフ・デミラル(トルコ)など、サウジアラビアでプレイする選手たちの活躍も目立った。彼らはサウジアラビアへ行ってからもレベルを維持しており、グレイの言葉通りそこまで悪い環境ではないのかもしれない。 今後もサウジアラビアには欧州から実力者が向かうと予想されているが、10年後の2034年を迎える頃にはどうなっているのか。同じアジアの覇権を争うJリーグ勢としても無視できない勢力だ。
構成/ザ・ワールド編集部